おすすめマンガSLAM DUNKの解説(ネタバレ注意)

スラムダンクは主人公である桜木花道がバスケットボールで成長するところが一番の見所ですよね。

スラムダンク好きの私はマンガを読み進めていくうちに、ある意外なことに気がつきました。

これを知ったうえで再度マンガを読んでみると、今までとは違った目線でストーリーを楽しむことができるようになりますよ。

スラムダンクを好きな人と語り合ったら、話が弾んで今まで以上に仲良くなれることは間違いありません。

では、スラムダンクの面白い&意外なポイントを見ていきましょう。

 

スラムダンクで意外だったこと

スラムダンクとは日本に【バスケットボール】というスポーツを広げたコンテンツだと言えます。未だにある一定の世代には、バスケットボール=スラムダンクぐらいな勢いです。

バスケットボールのルールはスラムダンクで学んだという方も多いと思いますが、実はこの漫画のコミックは31巻で終わってます。多いのか少ないのかわかりませんが、人気絶頂で終わったというのは確実に言えます。

例えば、ドラゴンボールだと鳥山明先生はセル編で終了の予定でしたが、編集部の意向により魔人ブウ編が続きました。しかし、コミックの背表紙を見てみると、やはりセル編で綺麗に終わっていたりします。これはけっこう有名な話ですよね。

そう、人気作品を作家の意向で終えるということはマレなのです。いやらしい話、当時スラムダンクはジャンプの中でもドル箱作品。続ければ、まだまだコミックを売り上げることはできました。

ところが、井上先生の意思通りに終えることが出来た、当時では珍しい作品だったといえます。

 

もう一つ、大きく意外なことがあります。

それは、山王戦とのクライマックスシーン。セリフがなく、先生の美麗の絵だけで魅せる各コマ・各シーンは今でもドキドキさせます。

『左手は添えるだけ』

ライバル流川から桜木へのパス。

もっとも得意な角度右斜め45度からのポジショニング。

この一言と放たれた合宿シュートで、見事なブザービーターにより世紀の逆転劇が描かれました。

そう、タイトルの『スラムダンク』ではないのです。片思いの晴子さんに教えてもらい、キャプテン赤木を翔陽の花形を海南の牧をはねのけたスラムダンクではありません。

個人練習に付き合いさまざまな技を伝授してくれる宮城。
ゴール下のシュート練習で赤木に再三注意された膝の使い方の重要性。
ゴール近くでないとシュートが入らないと気付かされた三井のディフェンス。
意地を張り続け、実はなんとなくお互いを心の内で認めている因縁のライバル・流川からの勝つ為のパス。
2万本シュートの合宿に、全国大会・広島まで駆け付けた晴子さんと桜木軍団。

桜木個人のスラムダンク<みんなの合宿シュート。

ということなのでしょうか。

 

スラムダンクの大まかなストーリー

中学生の頃ヤンキーだった主人公・桜木花道。学校の帰り道に制服デートしたいという可愛い思いから、告白した50人目の相手に『バスケ部の小田君が好き』と断られてしまいます。その日から桜木にとってバスケットボールはタブーになりました。

季節は春――。県立湘北高校に進学した桜木は『バスケットはお好きですか?』と早速タブーにふれられてしまいます。ところが声を掛けられた赤木晴子さんにまさかの一目惚れ。この一目惚れをきっかけに、体躯がいいヤンキー上がりの桜木がバスケットボールをはじめます。

とにかく純粋でまっすぐ。粗野で乱暴者で目立ちたがり屋の桜木がバスケットボールを通じてプレイヤーとして人として成長し、一くせ二くせあるチームメイトとともに高校バスケットボール界最大のタイトル・インターハイの頂を目指します。

 

スラムダンクに対しての熱い想い

少年漫画において主人公が成長していくというのは、よくあるパターンです。

ではなぜ、今もなおスラムダンクは人々を惹き付けてやまないのでしょうか。

いろんな角度から、掘り下げていきたいと思います。

 

オススメしたい一番の理由

オモシロイからです。とても、抽象的ですね。一体、何がオモシロイのでしょうか。

週刊少年ジャンプ連載時、日本ではあまりバスケットボールは人気のスポーツではなかったと思います。さらに言うと、スポーツ漫画を扱う上でバスケットボールは一種のタブーとされていたようです。

しかし、桜木というド素人の視点を借りつつバスケットボールの魅力を知ることが出来ました。

さらに主人公・桜木だけでなく、個性的なキャラクターたちの存在が際立っていました。

ほとんどの方が経験してきたであろう高校生という時代の中で、いろんな立場の人々を現実的にかつドラマチックに浮き立たせています。

もう一度、バスケットボールに向き合う者。

どんなに努力しても、コートに立てぬ者。

時に、ハードな練習から逃げ出した者。

ただデカイだけの者。

選手を導かんとする指導者。

この漫画のどこかのキャラクターにご自身があてはまり、ついつい感情移入してしまうこともちらほら。

読み返すたびに、何度も目頭が熱くなってしまいます。

なんと、愛おしい作品か。

 

時代背景

週刊少年ジャンプで連載されていた時期は1990年10月1日 – 1996年6月17日になります。

そして、本作でも補足として記載されていますが、ルールは1994年までのものを採用(本編連載中に名称等が変更になった為等)。

もし貴方が、スラムダンクでバスケットボールの知識が止まっているということは、1994年からアップデートされていないということになります。

奇しくもスラムダンク人気でバスケットボールの認知が広がったために、バスケットボール漫画も増えました。ルールのアップデートには手っ取り早く、近年の作品を読むとわかりやすいかもしれませんね。

また、日本にはプロバスケットボールリーグ、(通称Bリーグ)がありますので観戦してみてはいかがでしょうか。

 

目的としていること

うすらボンヤリ覚えていることは、日本になじみのない【バスケットボール】というスポーツが漫画という形になって身近な存在になった。さらに、ストーリーが圧倒的に面白いと同時に、バスケットボールの魅力・面白さにも気付かされました。

実際、その影響力は凄まじく、NBA人気や競技人口の増加も肌で感じていた方も多いのではないでしょうか。

スラムダンク→NBA→マイケル・ジョーダン→NIKE→AirMAXシリーズなんて公式が出来上がりそうな勢いだったように思います。

3P打って外した選手を見た時は、無意識に三井と比べたりもしました。レイアップシュートを見て『あっ、庶民シュート』と思ったことも多々。悪意はないのですよ。

日本人とバスケットボールという競技の距離を縮めてくれた作品と言えるでしょう。

 

世界観

アメリカプロバスケットボールリーグ、通称NBA。オリンピック。当時の日本実業団リーグ。大学。

そのどれでもない日本の高校で、少し架空の神奈川県が舞台です。

また、各高校のユニフォームは井上先生のオリジナルデザインではなく模したものとなっております。

モデル一覧

【湘北高校】
NBA シカゴ・ブルズ

【海南大付属高校】
NBA ロサンゼルス・レイカーズ

【翔陽高校】
NBA ボストン・セルティックス

【山王工業高校】
秋田県立能代工業高校

※陵南高校と豊玉高校は不確実のため記載不可

しかもよくよく考えれば、主人公が4月に高校入学して8月のインターハイまでのたった4か月間の出来事がメインストーリーです。

この濃密な4か月間。恐るべし。

 

ストーリーの良さ

ド素人・桜木がバスケットボールがどんどん上手くなっていくと同時に、桜木が通う湘北高校のバスケットボール部には可愛さあまって憎さ100倍のメンバーわらわらと集まってきます。

しかし、そのメンバーの集まり方は普通とは程遠いです。なので、それぞれのキャラクターたちがプレイ以外でも輝きます。

主人公を応援し、そのチームである湘北高校を応援したくなるのが当たり前なのですが、ライバル校の存在も切っても切り離せません。

湘北高校の目標は全国制覇です。てっきりそこまで続くのかと思いきや、全国大会の2回戦で高校バスケ界最強の山王工業と死闘を繰り広げ奇跡の勝利を手にした後、3回戦では嘘のようにボロ負けして敗退してしまいます。この負けのストーリーは一切描かれていません。

と、けっこう物足りない感じの完結が未だに尾を引いている作品の仕上がりです。

当時ジャンプ読者だった人たちも『えっ?ここで終わるの?』と口をそろえたものです。未だに、続編を望んでる方は、自身も含め多いのではないでしょうか。

 

ジャンルとの相性

高校生の部活動としてのバスケットボールを軸に描かれていくだけではありません。バスケットボールをベースにさまざまなキャラクターの人がら、成長、過去、現在、そして未来を垣間見ることができます。

スポーツ選手だと、人生において高校時代がターニングポイントだったりすることが多いのですよね。だからこそこの “ 高校 ” という時代も大きなポイントになっているのではないかと思います。

 

名言・名シーン

スラムダンクの名言・名シーンの宝庫です。未だにきっちり拝借したり、ふざけてネタにすることが多々です。

たくさん、たくさん振り返っていきましょう。

≪ 名言 ≫

バスケットは… お好きですか?
主人公・桜木とヒロイン・晴子さんの出会いにして、すべてはここから始まりました。この言葉が回収されるのはまだまだ、まだまだ先のお話。
完全版1巻
12P
#1 桜木君

どあほう
流川の口ぐせ。口に出すパターン・胸中で思っている、本気でバカにする、喧嘩売るとパターン等用途によりけり、口数が少なく声を張り上げることがない流川ですが、いろいろと響く一言。
完全版2巻
177P
#19 ゴリ上機嫌

リバウンドを制する者は試合を制する!!
バスケ界にある深い言葉なのだそうで。赤木はゴリラダンクもすごいけど、ディフェンス強いてはリバウンド力がすごいわけで。桜木の運動神経やセンスもですが、師匠が赤木っていうのもすごくラッキーだったと思います。
完全版3巻
43P
#24 
明日の前の日

さあ いこーか
陵南・仙道の口ぐせとも言えるこの言葉は、陵南のチームメイトにとっての安心と冷静をもたらす魔法の言葉。その後も何度も登場し、相手を窮地に陥れます。初登場にして、堂々たる寝坊はやはり大物です。
完全版3巻
95P
#26 
秘密兵器と呼ばれて

あきらめたらそこで試合終了だよ
三井寿が全中の切符をかけて戦っている最中、恩師・安西監督がかけたひと言。スラムダンクの名言の筆頭。未来永劫・永久不滅の名言の中の名言と言っても過言ではない、どんなときにも奮い立たせてくれる言葉。
完全版7巻
61P
#71 BASKET BALL

バスケがしたいです……
ケガをきっかけに挫折してしまった三井寿がバスケ部を襲撃し、安西監督を見た瞬間あふれ出てきたひと言。バスケットボールが好きで好きで大好きで、どうしても嫌いになれなくて苦しんだ三井の全身全霊の言霊が、胸を打ちました。
完全版7巻
63P
#71  BASKET BALL

湘北はベスト4にはまだ早い!!さあ来い!!
監督の重責から解放され、プレイヤーとしてようやくコートで暴れることができるようになった、藤間にしか言えない一言。当然、湘北選手たちからしたらカチンとくる一言。
完全版8巻
206P
#89  翔陽高校#4

骨が折れてもいい…歩けなくなってもいい…やっとつかんだチャンスなんだ…!!
決勝リーグ緒戦の海南戦でのまさかのアクシデント。腫れあがった足に彩子が止めるもテーピングを要求した赤木。高校3年でようやくつかんだチャンスの道半ば。子どもの頃からの憧れがつまった挑戦を諦めきれるわけも無し。
完全版10巻
157・158P
#109 ACCIDENT

俺たちは強い
自信も持つことの重要性。決してそれはうぬぼれでもなく、戦ってきたプレイヤーたちが思っていること。具体策がなくとも、自らを鼓舞する合言葉。
完全版11巻
116P
#108 ゴリ IS BACK

オレが敵のプレイヤーを尊敬するのは初めてだぜ…!!
ケガをしてもなお後半からゴール下で圧倒的威圧感で戦う湘北キャプテン赤木に対して、神奈川No.1プレイヤー牧が最大限の賛辞を贈りました。人格もできている牧にしびれます。
完全版11巻
104P
#117 1年か2年後

泣くな
桜木のパスミスでタイムアップの笛。あまりの悔しさに涙を流す桜木に、この試合の頑張りを認めた赤木の励ましとねぎらいとさまざまな思いの詰まった言葉。まだまだ、下を向いてる時ではないのだよ
完全版12巻
142P
#131 天国と地獄 2

こいつ…その気がないわけでもなさそうだな………
海南vs陵南において神奈川No.1のPGの牧にぶつけてきたのは、陵南のエース仙道。陵南以外の誰もが思う奇策に対し、否定も肯定もしない仙道は表情で応えます。その勝負を真っ向から受ける帝王・牧の貫禄は高校生を超えています。
完全版13巻
83P
#140 奇策

王者・海南をなめんなあっ!!
押せ押せの陵南状態の中、陵南・2mを超える魚住から奪った180cm弱の海南ルーキー・信長のワンハンドダンクは得点以上の価値をもたらしました。海南の1年にしてスタメンを勝ち取った男は口先だけではなかった。
完全版13巻
123P
#142 フクちゃんの秘密

全国への道はなかなか厳しい…
vs牧との勝負ですらキツイ状態のうえ、ゴール下の頼みの綱キャプテン魚住の退場により窮地に陥った陵南。当然、魚住の穴を埋めるべく仙道はさらなる勝負に出るしかないのですが。わかっていたこととは言え、ついついつぶやきたくなるのは仕方のないことで。
完全版13巻
163P
#144 全国への道

オレのいないところでNo.1あらそいをするなよな
牧からワンダンクを奪うと宣言。宣言通りタイムアップ間際のダンクでファウルを取りに行った仙道。誘いに乗らなかった牧。そしてこのシナリオを応援席で見ていることしかできなかった藤間の胸中。恐るべし仙道。
完全版13巻
217P
#147 仙道のシナリオ

てめーに勝つためだ  覚悟しな
前半静かすぎる流川に異変を感じる仙道。海南戦で同じ轍を踏むまいとする流川の覚悟。気合十分、やる気満々。すべては後半勝負。打倒・仙道。行くぜ、全国。湘北のエース・エンジン全開です。
完全版15巻
43P
#162 2nd HALF

でかいだけ?結構じゃないか
デカいだけでのろくに技術もないと陰口を叩かれ、打ちひしがれる魚住を指導者として引き上げた田岡監督。確かに誰しもが2mなんていう身長になれないので、これは才能なんでしょうね。フクちゃんの育て方は失敗したものの、素晴らしい指導者です。
完全版15巻
151P
#168 田岡の夢

まだあわてるような時間じゃない
勢いに乗るの湘北。魚住のいない状況でも、仙道のチームを鼓舞する言葉は陵南に安心と強さと冷静さをもたらす。牧にも匹敵する男の言葉には説得力があります。
完全版15巻
174P
#169 リバウンド王・桜木奮闘

オレならいつでもブロックできるとでも思ったかい?
仙道vs流川という構図の中、リョータ持ち前のスピードで仙道を抜き去ったゴールシーン。してやったりのリョータの顔が憎いッ。・・・未来のキャプテン対決なんつって。
完全版15巻
234P
#172 ボス IS BACK

オレはチームの主役じゃなくていい
仙道がつぶれる前に、ギリギリで投入されたC魚住。個人的なC対決も含めチームの勝利に貢献すべく、キャプテンとして泥臭くゴール下で体を張ることへの魚住の覚悟。
完全版16巻
23P
#173 集中力

なぜオレはあんなムダな時間を……
チームメイトがインターハイに行けるかどうかの瀬戸際で絶賛死闘真っただ中の最中に無念のリタイア。赤木がグラいついてた時も引っ張ってくれてたけど、それ以上に暗い闇を抱えているのがミッチーなわけで。
完全版16巻
150P
#180 三井悔恨

敗因は この私!! 陵南の選手たちは最高のプレイをした!!
己の非を素直に認め謝罪し、可愛い教え子たちに最大の賛辞を贈った陵南・田岡監督。人として、男として、指導者として素晴らしい人物だと思いました。陵南は確実に強くなって戻ってくる予感しかないです。
完全版17巻
20P
#185 インターハイ

君は日本一の高校生になりなさい
陵南に勝ち、インターハイ出場を決めた湘北。一方流川はにアメリカ留学を安西先生に相談。しかし安西先生は現状仙道に及ばないことを含めきっぱりと反対する代りに、期待の表れとして送った言葉。そんじょそこらの期待ではない言葉ですが。
完全版17巻
61P
#187 1年坊主

一歩も引く気はねーぜ
エースキラー南に肘を食らうも後半コートに戻ってきた流川。豊玉の得意のRUN&GUNに真っ向勝負する湘北。片目で遠近感も取れない状態なのに、それでも全身全霊で日本一の高校生になる為に立ち止まらない流川に親衛隊でなくても惚れそうです。
完全版19巻
21P
#208 エースの証明

俺に全力を出させたんだから
2年の沢北は先輩には弱いです。案の定、流川に抜かれたことを深津と河田にとがめられます。結局このダンクにより山王のエースに火を着けたわけで、こっからの沢北は別格です。
完全版20巻
195P
#228 プライド

負けるな パワーでもだ
まさかの桜木vs河田弟。桜木の動きの量と速さで勝負させたいものの本人が利く耳をもたない中、口下手な赤木が桜木を上手くノせるためのアドバイスと発破かけました。それぞれ二人の成長を感じます。
完全版21巻
20P
#231 パワー勝負

やっぱな… 花道がパワーで負けるもんか
洋平の桜木に対する信頼は根拠のない自信ではなく経験値からくる確証なんだと思います。洋平が大丈夫だといってるうちは桜木は大丈夫。
完全版21巻
23P
#231 パワー勝負

技術も…気力も…体力も…持てるもの全て…全てをこのコートにおいてこよう
安西先生の優しく強いこの言葉を胸に湘北メンバーは後半の20分に更なる挑戦を強いられます。人生にこれほどまでに濃い20分があるのだろうか。
完全版21巻
51P
#233 怒涛の後半

ボールよ吸い付け×∞
桜木がオフェンスリバウンドをそれこそ全部拾えますように、たくさんの念を込めて。チームメイト全員のこの思い、桜木の手にはダイソン並みの吸引力が装備されました。いざ、出陣。
完全版21巻
219P
#241 4POINTS

ヤマオーはオレが倒す!! by天才・桜木
来賓の机に飛び乗ってこんなことするのはマナー違反だけれども、これが桜木で桜木しかできないことなんですよね。それで湘北バスケ部が救われてきたことって、けっこうあったりしませんか。
完全版21巻
243P
#242 切り札参上

おめーらバスケかぶれの常識はオレには通用しねえ!!シロートだからよ!!
無知無謀。考えるよりも(そもそも考える頭もない)体が先に動くタイプ。無知とはある意味最強なのですが、この男の言葉に『負け』が貼り付いてた4人の心にはズッシリきたのは間違いないようです。
完全版22巻
11・12P
#243 O.R.

しっかりしろォ!!流れは自分たちでもてくるもんだろがよ!!
リョータがコート上の監督・プレイヤーとしてチームメイトを鼓舞するべく叫んだ一言。とくに、主将の赤木には大きく響いた言葉だったのではないでしょうか。縁の下の力持ちのリョータの成長も見ものでしたね。
完全版22巻
33・34P
#243 HEART OF TEAM

おう、俺は三井 あきらめの悪い男…
先生の描き方の問題もありますが、若干ミイラみたいに見えなくもない。相変わらず後半の体力低下が著しい三井。赤木のスクリーンだからこその三井の3Pがグッとくるんですよね。3年のこのコンビはたまりません。
完全版22巻
103P
#247 譲れない

お前が見つけてき変な男は 湘北に必要な男になったぞ……
口は悪い。態度はデカい。礼節もわきまえない。ルールもマナーもどこへやら。何度も恥をかかされました。それでも、我慢強く辛抱強く基礎をリバウンドをシュートを叩き込んで、赤木が認めました。これぞ、主人公。
完全版22巻
157・158P
#250 リズム

やられたらやり返しゃいーんすよ……3倍にしてね
半沢直樹以前に、スラムダンクで山王のエース沢北が先に言っていたようです。今までも色んなエースいましたが、オフェンス良し。ディフェンス良し。イケメンの3拍子揃ったプレイヤーはいなかったと思います。女性が黙ってないですね。
完全版22巻
206・207P
#253 エース沢北の逆襲

今日……ここで お前を倒して行く
流川は口数が少なく言葉足らずで喧嘩を売りますが、ここでは確実にかつ明確に沢北に喧嘩売ってますね。負け続けてますが。挑み続ける姿、嫌いじゃあない。
完全版23巻
66・67P
#258 布石

代わりになれないなら――せめて勇気づけよう
ゾーンプレスで突き放されて、桜木のオフェンスリバウンドで追いついて、再びエース沢北に反撃されて湘北ベンチはお通夜状態。そんな中、優しき副キャプテン・メガネ君の言葉が鼻頭をツンとさせます。
完全版23巻
72P
#258 布石

バスケット選手になっちまったのさ
親友として桜木よりも桜木のことを知る洋平の一言は深い。喧嘩に明け暮れていたことを知ってる身として、流川の嫌みを必死で堪え抜きバスケットボールを通じて成長した姿を見ている表情はとても穏やかですね。
完全版23巻
120P
#260 借りは即返さねばならない

静かにしろい この音が……オレを甦らせる 何度でもよ
ボードに当たるでもなく、美しく描いた弧は籠に吸い寄せられ「パンッ」と静かな音を立てました。そして、三井は本当に蘇るんですね。敵からすれば、不気味な存在。
完全版23巻
143P
#261 SWISH

いい仕事したぜ 下手なりに
流川が桜木を褒めました。これが褒めているということかわからないですが、褒めているでしょう。一言余計なところも流川らしい。
完全版23巻
203P
#264 救世主

必至でついてこい 交代しねーならよ
ある意味で桜木を動かせることができる人物がいるとすれば、それは流川なんだと思います。わかってるはずなんですよね、背中の異変のことは。ド素人とはいえ戦力として認めてるのも、また事実。
完全版23巻
224P
#265 指図

ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!
勝っているにもかかわらず、王者山王が追い上げる湘北に使った最後の切り札はゾーンプレス。残り2分で流石の宮城も体力の消耗著しいものの、宮城のスピードに乗った低い低いドリブルは誰よりも速い。
完全版24巻
33P
#268 最強・山王の体力

大好きです 今度は嘘じゃないっす
試合の最中に晴子さんに告白と驚きましたが、【バスケットボール】のことです。桜木軍団さえ茶化せないこの言葉を聞いた瞬間、もう一度コミックを最初から読み直そうと思った読者も多かったのではないでしょうか。
完全版24巻
70・71P
#269 天才薄明

どんどんよくなる君のプレイを見ていたかったからだ……指導者失格です
安西先生が思ったこと。コートのプレイヤー、ベンチ、応援席、そして読者。みんが思ってたことですよね。試合中で目を前で成長する姿をこの目に焼き付けたいという思いは間違ってはいないんですがね。
完全版24巻
84P
#270 栄光の時

オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か?オレは………オレは今なんだよ!
背中の痛みが尋常じゃない中、完全に腹をくくった漢の背中は実に頼もしい。桜木はセリフがいつもストレートに心に響きます。これが主人公の強さってヤツでしょうか。
完全版24巻
85~87P
#270 栄光の時

左手は添えるだけ
素人故に時として平常心を忘れ庶民シュートすら外していた桜木が、全国大会前に必死で身につけたジャンプシュート。一番得とする右斜め45度に立ち、因縁のライバル流川と目を合わした刹那の出来事。
完全版24巻
213P
#275 and1

はいあがろう 「負けたことがある」というのが いつか大きな財産になる
本命とも最強と言われ、優勝確実だと言われた山王工業のまさかの敗戦。若くして超高校級の選手を育て上げ指揮した監督の深い深い一言です。去り際も王者はカッコよかった。
完全版24巻
230P
#276 湘北高校バスケットボール部

天才ですから
インターハイからどれだけ経ったのか、リーゼントは無理だし坊主でもない桜木のいつもの口ぐせ。この漢は只者ではないので、これからもみんなを驚かせてくれるに違いないです。やっぱり、続編読みたい。
完全版24巻
251P
#276  湘北高校バスケットボール部

 

≪ 名シーン ≫

赤木をパワーでねじ伏せたスラムダンク
ルール無用、桜木がバスケットボール部に入れるかという赤木との1対1の勝負。赤木の持つボールごとリングに叩き付けた、タイトル通りの名シーン。
完全版1巻
134P
#6 JAM!

 桜木と書かれた、ピカピカに磨かれたボール
反抗的な性格のためなかなかゴリに認めてもらえずバスケットボール部に入部できない桜木。一夜掛けて体育館清掃とコツコツ研かれたボールにあざとく書かれた桜木の文字。
この頃から、作品の反響が作者の元に届くようになったそうな。
完全版1巻
156P
#7 I’m バスケットマン

 潰れた体育館シューズ
練習試合とはいえ、負けず嫌いな桜木が負けを認めらず足掻きます。たかが練習試合されど練習試合とは言えど、素人桜木の急成長と1ゴール差に泣いたこの敗戦が、今後の湘北を強くしました。
完全版5巻
59P
#48 NOTHING TO LOSE

 桜木軍団参上
バスケ部が襲撃され、桜木が堀田達に囲まれたピンチに陥った時に登場した水戸・高宮・大楠・野間の4人。不良とはいえ、桜木との絆の強さがあらわれる絶妙な登場でした。
完全版6巻
101P
#61 正義の味方

 ガン飛ばす4人
バスケットボールのユニフォームを着ていなかったら、ただの不良にしか見えない4人。実際、おのおの喧嘩も強いが、バスケも上手い(1名除く)。このメンツをまとめられるのは赤木をおいて他にいません。
完全版7巻
106・107P
#74 問題児軍団

 藤間を名指し
決まりました。湘北が翔陽を倒すには早くにプレイングマネージャーの藤間をコートに引きずり出すこと。2年の宮城が同じPGとして倒さねばならぬプレイヤーを珍しく挑発しました。
完全版8巻
136P
#86 翔陽の誤算

三井怒涛の3Pラッシュ
ボックスワンでつかれた長谷川からのディフェンスでもともと無い体力に拍車をかけるものの、自責の念と執念の強さからものの数分間に3Pシュートを決めまくった集中力に脱帽。本当にフラフラなはずなんですがね。
完全版9巻
72~83P
#94 大バカヤロウ

 赤木と三井のハイタッチ
もともと1年生の頃からこの二人も意地を張り続けてきたものの、時は流れ3年生になり紆余曲折を経て最高のチームメイトになりました。小暮にすれば、もっと早くにでも見たかったハイタッチだったと思います。
完全版9巻
86P
#95 4ファウル

 幻のダンクシュート
桜木が花形のディフェンスにブチかましたダンクシュートはオフェンスチャージングをとられ得点には至らず、かつ5ファウル退場になったものの、その豪快さゆえに喝采を浴びたました。確かにこれはカッコいい!
完全版9巻
122・123P
#96 ROOKIES

 藤間の涙
3年間海南を倒すために練習を積んできたものの、最後の夏は海南と戦うことなく敗れた藤間の美しすぎる涙。イケメンは涙を流す姿まで美しいのですね。
完全版9巻
142P
#97 マグレだとしても

 ロッカールームで寝る5人
決勝リーグに行く前の大一番、翔陽戦はまさに死闘。試合の激しさ物語るように、ロッカールームでスタメン5人は寝ております。赤木にもたれかかる三井、宮城、桜木。1人離れて寝る流川。寝相も人柄が出て面白く、微笑ましいシーン。
完全版9巻
143P
#97 マグレだとしても

 牧に挑んだ1vs1の勝負とそれぞれのリアクション
その身を案じる者、面白そうな勝負に期待する者。牧に素人が勝負を挑もうとすることを身の程知らずとし、前者の数が多いものの、チャレンジなくして成功無し。挑まなければ始まりません。
完全版11巻
201P
#122 元気な男

 体力の限界での交代
アクシデントで赤木を欠いた穴を埋めるべく、流川が怒涛の攻撃で追いついたものの40分フルにコートに立つことができなかった悔しさで握りこぶしが震えてました。安西先生に褒められるも耳に入っているとは言い難く、タオルで隠れた表情はどんな風になっていたのか。
完全版12巻
48P
#127 打倒・牧

 牧をはねのけた桜木のダンク
牧という超高校級のプレイヤーにことごとく跳ね返されていた中、チームの思いを乗せてブチかましたダンクはディフェンスファウルも誘う終盤のビッグプレーでした。読んでいるだけなのに体温の上がるシーンです。
完全版12巻
100・101P
#129 天才の名にかけて・2

 痛恨のパスミス
残り10秒の攻防戦。リバウンドをとったにもかかわらず、信頼して出したパスは相手C高砂の手に。それは決してわざとではなく必死さ故に引き起こした不慮の事故。2度目の敗北の笛は、桜木自身も認めざるを得ないミス。
完全版12巻
135・136P
#131 天国と地獄 2

 バチバチの牧と仙道
魚住の退場の後、仙道が果敢にもダンクに行くがなんなく牧が阻止。仙道が楽しそうにかつ勝負を挑む姿と圧倒的器で受け止める牧の火花の散り方は、客観的には楽しく母校の応援だと気が気ではない状況。
完全版13巻
178・179P
#145 スーパースター対決

 フクちゃんのシュートを籠上ではたく
桜木にとっては当たり前だが、驚異的な身体能力に牧・藤間と驚きを隠せないプレイヤーが多くいました。何より、審判が高校生の試合でインターフェアで笛を吹いたことに驚くということが地味にスゴイ。でも、湘北メンバーが驚いていないのは慣れか?
完全版14巻
50・51P
#151 ABOVE THE RIM

 ゴリへの頭突き
物怖じしない桜木の桜木しかできない方法で、本来の赤木を呼び覚ます一撃。これって後に活きる超ファインプレーなんですけど、ゴリは認めないでしょう。
完全版14巻
158P
#156 メチャクチャな2人

 払拭のゴリラダンク
神奈川No.1C赤木の豪快なダンクシュートはメンバーを鼓舞し勢いを与えます。一時は本当にどうなることかと思ったが、赤木も牧に負けず劣らずの精神力の持ち主と言えますね。
完全版14巻
202・203P
#158 落とし穴の予感

 仙道にハエたたき
1年生だった頃から仙道にはさんざん煮え湯を飲まされてきた湘北。この終盤、陵南を引っ張ってきたエース仙道をキャプテン赤木自らシャットアウトしたディフェンスは陵南全体を黙らすには十分な破壊力。
完全版15巻
195P
#170 勝利の雄叫び

 シックスマン小暮の3Pシュート
ラストイヤー、三井と宮城の復帰。桜木の急成長。その影で出場機会が減り、湘北の層の薄い控え選手。それでも愚直に、ただただ3年間頑張ってきた副主将小暮の珠玉の3Pシュートは、読者に共感と最高の勇気と感動をくれました。
完全版16巻
202・203P
#182 素人・桜木2

赤木の男泣き
神奈川県No.1Cが仲間に恵まれず、ずっと埋もれかけていた中、クセしかないメンバーを引き連れ悲願の全国の切符を手にした男の涙は不細工でした。だけど、それがいい。小さいコマですがボスザルとの抱擁も熱かったですね。
完全版17巻
12・13P
#185 インターハイ

3バカ長兄、次兄の末っ子に対する優しさ
日本一の高校生になる為にひた走る流川。その流川に無謀にも1on1を挑む桜木。当然、他の部員たちは見たがるも三井と宮城は無駄にプライドの高い桜木を心配し二人だけの体育館に。散々、殴り合った男たちは桜木の性格をよくご存知のようです。
完全版17巻
161P
#192 1st ROUND

エースキラー南の肘が流川に入った刹那
全国大会緒戦。流川親衛隊絶叫。流川ファンが一斉に目をそむけたくなるシーン。確かに審判は故意のファウルを取りましたが、牧の言う通り真相は藪の中です。この時、意外にも桜木が早く反応したのですが流川のためってわけでもないのかな?
完全版18巻
178・179P
#205 疑惑のエースキラー

桜木の合宿シュート
インターハイ前、桜木だけ徹底的な個人練習を行いました。それは、ジャンプシュート2万本。ゲーム中もなかなか絶好の機会は訪れませんでしたが、とうとう合宿の成果を発揮。このフォームは素人には見えません。
完全版19巻
42P
#209 合宿シュート

奇襲のアリウープ
宮城と桜木による奇襲作戦。空中でパスを受取、そのままリングにダンクを叩き込むアリウープはカッコいいですよね。合図の出し方の顔の不細工さと決めた後の観客のざわめきも面白いシーンでした。
完全版20巻
110・111P
#224 天才?

恩師とのガッツポーズ
山王戦の序盤三井にボールを集める湘北、それに応えるかのように3Pを決める三井。再びコートに戻ってきた三井の原動力は明るい未来よりも過去への自責の念が強い。そこを三井自身に超えてほしい超えられると信じた安西先生と三井のガッツポーズがまぶしいです。
完全版20巻
152・153P
#226 出来すぎ

エース流川のワンハンドダンク
山王のエースで高校No.1プレイヤー沢北と湘北エース1年の流川と1on1。負けず嫌い同士の戦いの幕開けです。沢北にやられた後にすぐに返したこのダンク、やはり流川はカッコいいと言わざるを得ない。
完全版20巻
188P
#228 プライド

右手に書かれた『No.1ガード』
後半早々、山王は伝家の宝刀ゾーンプレスで怒涛の攻撃、湘北はなすすべなくタイムアウトを選択。深津と沢北のWチームで苦しむ宮城にそれでも信をおく安西先生。そして、誰よりも宮城の扱いを熟知している彩子さんのおまじないに、3バカの次兄が燃えないはずありません。
完全版21巻
116P
#236 スピードスター

刹那のホワイトへヤードデビル
後半も約10分ワンゴールも取れないまま2度目のタイムアウトを強いられる湘北。コートのメンバーは心身ともに満身創痍状態。相変わらず言うことを聞かない桜木に仏の安西先生が一瞬、ほんの一瞬変身したのか!?
完全版21巻
202P
#240 かっこ悪い湘北

魚住の桂剝き
色んな試合数あれど、ここまでキャプテン赤木が折れた試合はないでしょう。桜木が何度が試みて、魚住の桂剝きがようやくダメ押しとなりました。神奈川からけっこう愛されてますね、湘北バスケ部。
完全版22巻
72P
#246 主将の決意

ゼェゼェ、ヨロヨロ、グータッチ
3年生で全国制覇を信じた3人。大黒柱の赤木とシューター三井の連携がみのり3Pが決まるも、お互いヘロヘロなので言葉はなく、コツン。三井がグレてなかったらもっと早くに見れてたかもしれませんがまぁ、良し。
完全版22巻
116P
#248 2年間

アリウープ阻止
桜木vs河田の中、流川vs沢北も続いているわけで。そんな中、沢北から河田への絶妙なパスをハエ叩きした桜木の縦のディフェンスはえげつないです。それ見て、流川が燃えないはずもないわけで。
完全版22巻
182・183P
#251 図にのれ

ぶっつぶすvs受けてやる
名せりふか名シーンで迷いました。結果、両方なんですが。沢北が見下ろすというより、見下す感じがたまらない構図ですね。流川も大変ですよね、桜木にも沢北にも挑発されまくって。メラメラ炎がアチチチチ….
完全版22巻
190P
#252 逸材

流川の笑み
無口。無表情。その流川が試合中に笑うなんてことありえませんでした。その流川が沢北に1on1で負け続けてもチャレンジし続け、かつ凹まない。これも才能なんでしょうか。
完全版23巻
64P
#257 チャレンジ2

安西先生のガッツポーズ
ただのガッツポーズではありません。安西先生が勢いよく椅子から飛び出してのガッツポーズです。あんなに丸いのにキレッキレの動きにベンチも読者も驚きました。これが元日本代表の片鱗というやつでしょうか。
完全版23巻
90P
#259 布石2

高校No.1プレイヤー沢北を抜いた瞬間
仙道が唯一勝てなかった相手が沢北と判明し果敢に攻めるも1度も抜けず。インターハイ前に仙道との1on1でもらったアドバイスで、とうとう流川は “ パス ” という選択肢を増やしました。どうにも歯が立たなかった沢北をようやく抜いた瞬間、気分は流川親衛隊員。
完全版23巻
104P
#259 布石2

ラインからボールをコートに戻す桜木
ジャンプを読んでる当初、ただただ驚いたシーン。(コミック派の人だって同じこと思ったはず)井上先生、この期に及んで何してくれてるんだよって本気で思ったもんです。
完全版23巻
196・197P
#264 救世主

ダンコ桜木のハエ叩き
背中の痛みだろうがなんだろうが、そんなこと丸っぽふっくるめて全部腹のくくった漢は違います。このディフェンスは絶大です。
完全版24巻
108・109P
#271 ダンコ湘北

執念の4P
走り出したのは宮城と流川の2人。しかし宮城のパスの先にいたのは炎の男・三井寿。幻でもなくゾンビでもなく、フェイクを入れる余力なく、湘北最強の飛び道具の発動とバスケットカウントまでもぎ取ったこの男の執念に脱帽です。
完全版24巻
114P
#271 ダンコ湘北

赤木が河田をブロック
湘北の支柱・赤木が高校最強のC河田をブロックしました。ここに来て河田に真っ向勝負し力負けしなかったわけですね。残り1分きってからの3年コンビのプレイは否が応無しに力が入って、ジャンプをを破る勢いでした。
完全版24巻
138~141P
#273
 死守

桜木から流川へのパス
このあたりから、だんだんセリフというものが格段と減っていってます。とはいえ、最初から最後まで泥臭い桜木が華麗なる流川にパスを出し、決めた瞬間勝ったと思ったんだよぅ。
完全版24巻
160・161P
#274 死力

流川から桜木へのパス
最強山王を倒すために必要な勝ちが己のプライドとシュートよりも、フリーのド素人へのパスということ。
完全版24巻
215・216P
#275 and1

桜木のジャンプシュート
脇をしめ。ひざを曲げ。ゴール下でのシュート練習で散々習った、左手は添えるだけ。大嫌いな流川からのパス。湘北を思う全ての人の気持ちがノッたボールは美しい弧を描きました。
全版24巻
219P
#276  湘北高校バスケットボール部

桜木と流川のハイタッチ
言わずもがな、サブいぼの名シーン。息を飲む、この見開きにしばしくぎ付けです。
全版24巻
229・230P
#276  湘北高校バスケットボール部

 赤木がみんなを抱き、ベンチが飛び出し、最強山王を倒した瞬間
言わずもがな、サブいぼの名シーン、その2。喜び爆発って、こういうことを言うんですね。人目をはばからず鼻水垂らして、泣き笑ってしまいます。
全版24巻
233・234P
#276  湘北高校バスケットボール部

  

≪ 迷言・迷シーン ≫

 何人たりともオレの眠りを妨げる奴は許さん
流川の迷言ですね。流川じゃなくとも、眠り妨げられると怒りたくなります。さまざまなパターンあります。
完全版1巻
57P
#2 流川楓だ

 ゴリの脳天にスラムダンク
3年vs1・2年の紅白戦。途中出場の桜木がやった渾身のダンクはまさかのゴリの脳天を直撃。桜木の悪意無きプレーにもかかわらず、日ごろの行いがたたり安西先生が目の前にいるにもかかわらず、ゴリブチギレの大惨事。
完全版2巻
64・65P
#14 NEW POWER GENERATION

るかわくーん!
桜木・流川が入部して初めての練習試合のvs陵南戦ですでに応援に駆け付けた流川楓親衛隊の3人。富が丘中から流川を知っていたのか、ただのミーハーかは謎だが見る目はあった模様。
完全版3巻
99P
#27 燃えるキャプテン

 湘北の名物意地の張り合い
桜木vs流川と負けず嫌い二人による意地の張り合い。基本的には誰にもとめられませんが、これがあることによって湘北は数々のピンチの乗り切ってきました。
完全版4巻
77P
#37 ゴリのいぬ間に

 うさぎのTシャツ
バスケ部襲撃事件時にメガネくんこと小暮が来ていたTシャツ。ストーリーの内容に反しまったく緊張感のないデザインは、アニメではデザイン変更を余儀なくされました。
完全版5巻
220P
#56 土足

居眠り運転
流川はバスケをしていない時はスリープモードなので、例え自転車をこいでいる時だってスリープモードなわけです。本人けっこう、吹っ飛んでますよね。俗にいうロードバイクだと思うのですが、ガタガタで大丈夫に見えません。
完全版7巻
95P
#73 5月19日

 はらたいらさんに3000点
湘北vs翔陽開始前の観客席での一コマ。海南と陵南がどちらが勝つかという問いに、陵南キャプテン魚住答えでした。ある一定の世代でないとわからないこのボケ。瞬時に分かった人は、確実に昭和生まれです。
完全版8巻
46P
#81 強豪

 赤木の方が老けてるぞ
初登場の牧はとてもスポーツマンどころか高校生に見えず、ダンディズムにあふれダブルのスーツを着こなすどこぞのオーナーかと思ったものです。どうやら老け顔を相当気にしていた様子、同時に神の腹黒さが見え隠れ。神奈川No.1の老け顔はだれか決着はつかずじまいでした。
完全版10巻
56P
#104 計算外プレイヤー

 パスくれ×∞
赤木のアクシデントと海南との点数の開きにより、流川はここぞとばかりに点数をつめにかかります。そして、口数少ない男は口ではなく全身で宮城からボールを欲すのです。
完全版10巻
217P
#112 SELFISH

 ルーズボールでの不慮の事故
桜木が必至で取りに行ったボールだが目算をあやまり不慮の事故が発生。ゲーム中だというのにもかかわらず、確実にものの数秒プレイヤーは動きを止めました。そして、男性にしかわからぬ痛みだそうな。
完全版14巻
98P
#153 抜けそう

 オレ一人だ
いくらカッコよく決めていたって結局追試のお願いですから、たっちゃん。つまり、神奈川を制した柔道部でキャプテンはおバカの称号を独り占めな訳です。赤木の幼馴染なら、学力も切磋琢磨しなさいよ。
完全版17巻
173P
#193 全国が危ない

 3バカ兄弟のハイタッチ&決めポーズ
マナー違反ですが、このくらいの心意気がないとスタートラインにすら立てないのが最強山王への挑戦です。あいさつ返しの妨害の赤木と流川も相当なもんですが。湘北バスケ部は喧嘩でも鈴蘭と戦えると思います。
完全版20巻
77P
#222 最大の挑戦

 桜木の顔面シュート
沢北のブロックが桜木の顔面を直撃し、そのままリングイン。200%のラッキーゴールをさも当然のようにドヤ顔で語る、3バカの次兄と末っ子のアホなやり取りはクセになります。
完全版20巻
165P
#226 出来すぎ

 交代早々、赤木に浣腸
そう言えば赤木がグラついたとき怖いもの知らずの桜木がいつも元に戻してくれてたんですよね。でもだからって、浣腸はない。疲弊してるメンバーなんて誰も見てないし、もったいない。
完全版21巻
232P
#242 切り札参上

JAPANのユニフォームを自慢
いつもの如く性悪キツネが赤毛猿に喧嘩を売るお約束展開。かたや全日本ジュニア帰りかたやリハビリ中なんですね。インターハイから少し時が進んだみたいですが、この二人の意地の張り合いはこれからも続くんでしょう。ゴリや彩子さんが卒業したら、この二人は誰が止めるんだろう?
完全版24巻
244P
#276  湘北高校バスケットボール部

 

キャラクターの良さ

キャラクターの個性の強さが半端ないです。そして、みんな人間らしくてどこか憎めない可愛い人たちです。

掘り下げていきましょう。

≪ 湘北 ≫

桜木花道(さくらぎ はなみち)

プロフィール
【身長】
188cm→189.2cm

【体重】
83kg

【ポジション】
パワーフォワード(PF)、センター(C)

【背番号】
10

言わずと知れた、本編主人公。バスケットボールド素人にも関わらず恵まれた体躯、元来の負けず嫌い。湘北バスケ部3バカ兄弟末っ子。物怖じしない性格で敵を作りやすくも、なぜか憎めない。
特別ルールで赤木に勝ち、彩子さんに常に基礎を叩き込まれ、神奈川の猛者どもを相手に果敢に立ち向かいリバウンドという武器を手に入れる。
桜木と戦った選手たちはド素人桜木を買っていたり。赤木の指導と驚異的な身体能力でオフェンスよりもディフェンスの貢献度は高く。素人の自覚と勝つために泥臭いこともいとわない。
海南戦でのラストの痛恨のパスミスから坊主頭になり描きやすくなった為みんなが真面目な中、桜木だけはデフォルメキャラ化されやすい傾向が。
山王戦の戦いっぷりには、やはり主人公らしく読者に最高の熱量を与えてくれました。だからやっぱり、桜木がどこまでの選手になるのか気になって仕方がないのは至極当然と言えます。
井上先生いわく、背中で語れる男だそう。

 

流川楓(るかわ かえで)

プロフィール
【身長】
187cm

【体重】
75kg

【ポジション】
スモールフォワード(SF)

【背番号】
10→11

主人公のライバルにして、無意識系イケメン。口数は少なく、バスケをしている以外基本的には寝ているが、こちらも生粋の負けず嫌い。なんだかんだ、喧嘩も強い。
中学生の頃からすでにバスケは上手く、1年にして湘北のエースに。ポジションはFが中心で、ディフェンスが弱め。主人公に対してこちらは華麗なる天才肌。エースとして必然的に相手のエースと戦うこと余儀なくされるものの、作中において挑むことには抵抗はなく、陵南の仙道・海南の牧・豊玉の南・山王の沢北と果敢に挑戦するシーンも多い。
安西先生にアメリカ留学の相談するも日本一の高校生にというアドバイスのもと、練習という努力は惜しまない。
こちらも、まだまだ潜在能力が高く、やっぱり桜木と同様に行く末の気になる人物。

 

赤木剛憲(あかぎ たけのり)

プロフィール
【身長】
197cm

【体重】
90kg→93kg

【ポジション】
センター(C)

【背番号】
10(高1)→8(高2)→4(高3)

湘北バスケットボール部キャプテンにして、精神的支柱。ずっとチームメイトに恵まれずくすぶっていたところ、3年目にしてクセのある最強の仲間を束ね神奈川No.1Cとして悲願の全国大会出場をかざる。
決勝リーグの緒戦の海南戦でゲーム中にケガをするも、精神が肉体を凌駕し湘北の柱として戦い続け神奈川No.1プレイヤーの牧に敬意を表されるも敗戦。陵南戦では長年のライバル魚住とついに決着をつける。
インターハイ・山王戦では河田には個人では及ばずとも、チームの勝ちを得るために泥臭くゴール下でひたすら体を張り続けた姿に妹の晴子も涙が止まらず。
桜木からは「ゴリ」、宮城からは「ダンナ」と呼ばれており、豪快にダンクを決めた時は「ゴリラダンク」と呼ばれるも、本人非公認。
作中、大学屈指のバスケットボールの名門校から声がかかるが、どうやら普通に受験を選択。

 

宮城リョータ(みやぎ りょーた)

プロフィール
【身長】
168cm

【体重】
59kg

【ポジション】
ポイントガード(PG)

【背番号】
7(高2)→4(高3)

小柄ながらスピード・テクニックに優れた2年のPG。身長の高い相手との対戦が多く10cmくらいの差ではものともしない。ジャンプ力が高く、喧嘩では飛び蹴りが得意。湘北バスケ部3バカ兄弟の次男坊。恋バナをきっかけに桜木と意気投合。桜木の個人練習にも付き合い、面倒見もいい。ポジション的にも人との付き合い方もバランスが良く視野も広い。
山王戦でチームメイトを鼓舞する姿に、宮城のプレイヤーとしての成長を感じさせる。どのゲームにもほぼフル出場をはたし、湘北の得点の多くを演出する縁の下の力持ちとして必要不可欠なプレイヤー。
マネージャーの彩子にゾッコン(死語?)。
新チームのキャプテンにも就任。

 

三井寿(みつい ひさし)

プロフィール
【身長】
184cm

【体重】
70kg

【ポジション】
シューティングガード(SG)、ガードフォワード(GF)

【背番号】
14

中学時代にMVPを取り全中を経験した逸材であったが、高校1年の時にケガを機に挫折。3年生でバスケ部を襲撃するもバスケに対する熱い思いを捨てきれず復帰。湘北バスケ部3バカ兄弟の長男坊。バスケセンスが高くシュート力はピカイチで外からだけでなく切り込むことも可能、ディフェンス力も高い。とはいえ、2年のブランクで体力だけは戻らず。桜木からはミッチーと呼ばれるようになった。
ところが、誰よりも執念深い。ひん死の状態から美しいフォームで放たれる3Pシュートは湘北になくてはならない飛び道具となり、印象的な翔陽戦。そして、山王戦のラストの4点プレイは三井寿の真骨頂。
3年で唯一、引退を先延ばしにして選抜まで残った。

 

小暮公信(こぐれ きみのぶ)

プロフィール
【身長】
178cm

【体重】
 62kg

【ポジション】
スモールフォワード(SF)

【背番号】
5

湘北バスケットボール部副主将。キャプテンの赤木とは中学生からの付き合いがある。スーパールーキーの流川、三井、宮城の復帰。桜木の成長により、シックスマンとなる。桜木からは「めがね君」と呼ばれる。
温厚な性格ではあるが芯は強く、バスケ部襲撃事件の時も暴力にひるむことなく三井と向き合った。
陵南戦終盤、桜木からフリーで受け取った3Pは高校3年間地道に頑張った彼のベストプレーとなる。このプレーは普通の選手が起こした奇跡として共感が多く印象深い。

 

安西光義(あんざい みつよし)
湘北バスケットボール部監督。元日本代表。その華麗なる経歴とはかけ離れ、今はほぼカーネル・サンダース化しており、別名ホワイトヘヤードブッダ(白髪仏)。大学でバスケの監督をしていた時はヤクザのように恐れられホワイトヘヤードデビル(白髪鬼)の異名があった。陵南戦を前に体調不良で倒れるも、全国前から指導に復帰。桜木にマンツーマン指導を行う。桜木からは「オヤジ」と呼ばれている。
やはり選手からの信頼は厚く、選手が勝ちたいという思いに応えるような采配が主。時として、その指導は桜木に道楽と言わしめるも山王戦を勝利導いた采配は見事。

 

水戸良平(みと りょうへい)
桜木と同じ和光中出身、喧嘩の強さは桜木と双璧を成すと言われているが自ら喧嘩を売ることはない。
桜木のもっとも良き理解者であり親友。そのためにバスケ部襲撃事件では自らを汚名を被るなど、状況判断も高く冷静で頭の回転も速い。桜木のために個人練習にも付き合い、試合には必ず応援に駆け付ける等、丸い高宮、金髪の大楠、ちょび髭の野間と桜木軍団5人の絆はなかなか強い。

 

≪ 陵南 ≫

魚住純(うおずみ じゅん)
陵南のキャプンテン。身長2mを超える大型C。とは言え、2年の時に赤木に完全に封じ込めらた為、汚名返上の如く練習に明け暮れる。海南戦では5ファウルで退場と精神にまだムラがあった。
湘北戦では赤木との因縁の対決を着けるため、ゴール下でほぼ互角の勝負をするも敗戦。将来は料理人になるべく、バスケも高校で引退した。
山王戦では赤木のために体育館で桂剝きを披露するも、その後の観戦はガードマンに挟まれながらする羽目に。しかし、この応援は赤木に勇気と気付きをもたらした。桜木からは「ボスザル」と呼ばれる。

 

仙道彰(せんどう あきら)
田岡監督がその潜在能力を見抜き、東京から引っ張ってきた逸材。1年の頃はFとしてバリバリの点取り屋だったが、総合的なバスケIQの高さから2年からPGからFとオールラウンダーに。
冷静で取り乱すことは無く、のらりくらりしている割にはエースの自覚もあり陵南になくてはならないプレーヤー。海南戦での牧との対戦は大いに見ものであり、また全国でも見たいと言わしめた。
流川にとっては身近な目の上のたんこぶであり、まずは超えていかねばならない存在。
新チームのキャプンテンに就任するもすぐに遅刻癖は治らず。

 

福田吉兆(ふくだ きっちょう)
湘北との練習試合では謹慎中のため全国予選からベールを脱いだ。実は褒めたら伸びるタイプで、仙道に妙なライバル心を持っていた為、こちらも成長はかなり早かった。その得点力は陵南随時でパワーも高さもあるがミドルレンジやディフェンスはまだまだ苦手な様子。
バスケを上達することと、謹慎中に練習ができなかった飢えが爆発的なオフェンス力を引き出した。桜木に人生ワースト3に入る屈辱を与える。
海南の神とは知り合いで「ジンジン」と呼んでいる。

 

≪ 翔陽 ≫

藤間健司(ふじま けんじ)
翔陽バスケットボール部プレイングマネージャー。サウスポー。強豪・翔陽バスケ部において1年の頃からレギュラーで全国大会を経験するも神奈川での優勝は無し。
意外性の桜木と3Pシューター三井の活躍もあり、藤間の支配力も及ばず3年の夏は海南と戦うことなく湘北に敗戦してしまう。
夏の雪辱を誓うべく、引退は先延ばしとなった。

 

花形透(はながた とおる)
翔陽のC。数いる神奈川のCプレイヤーの中で、唯一の “ 柔 ” と表現された。プレイングマネージャーの藤間がいない間は、コート上のキャプテンとしてチームを引っ張っていく。ファウルの取り方も上手く、フェイダウェイジャンプショットとテクニックも豊富。
実際に対戦した桜木の評価している。実は学年首位の学力だったり。

 

≪ 海南 ≫

牧紳一(まき しんいち)
名実ともに神奈川No.1。超高校級にして全国区。圧倒的キャプテンシーでチームだけでなく、PGながらもインサイドにどんどん切れ込み、ファウル誘って3Pプレイ演出し試合を支配していく。ダンディズムにあふれる見た目に反して、海南の横断幕の如く “ 常勝 ” を体現。ハングリーに勝ちをどん欲に欲する姿は監督からの信頼は絶大。
花道からは「じぃ」と呼ばれている。全国2位まで導いた絶対的柱。

 

清田信長(きよた のぶなが)
自称神奈川No.1ルーキーを名乗るも、現状は流川には及ばず。しかしながら、身体能力が高く180cm未満にもかかわらずダンクを決めることが出来る。かつ、1年にしてあの海南のスタメンを勝ち取るスピード・テクニック・スタミナに加えプレー中は冷静で視野も広く、自称はあながち嘘ではない。
桜木からは「野ザル」と呼ばれていて、サルにデフォルメされやすい。

 

神総一郎(じん そういちろう)
190cmありながらも華奢な見た目とは違い、1日500本の3Pを日課にしており美しいフォームを持つ。若干体力に不安はあるものの、それをも上回る得点力と総合的にムラのない選手ということもあり海南のスタメンを獲得。さらには牧ともに神奈川ベスト5にも選出。
試合中、桜木からはブロックされたこともあり桜木の対する評価も高い。陵南の福田を「フッキ―」と呼ぶ。

 

≪ 豊玉 ≫

南烈(みなみつよし)
豊玉バスケットボール部キャプテンにしてエース。同時にエースキラーとも呼ばれ2年の時に翔陽の藤間、3年で湘北の流川に対しても故意のファウル取られるが真相は闇の中。その後、負けず嫌いの流川の復帰と反動に調子を落としてしまう。
大阪予選では得点力1位をほこり、ディフェンスや3Pと優れた選手である。

 

岸本実里(きしもと みのり)
豊玉の2本柱の一角。ウェーブがかった長髪がトレードマークのプレイヤー。大阪予選で得点力2位を誇るも、桜木にリバウンドは及ばず。ゲーム中に南や監督ともめ事を起こすも、恩師・北野さんが教えてくれた楽しく勝つための豊玉伝統のRUN&GUNで全国制覇を成し遂げる為のという明確な目標を持つ。

 

≪ 山王 ≫

深津 一成(ふかつ かずなり)
最強山王のキャプテンでPGとして、コートでタクトを振るう。主役になれるメンバーが多いため、黒子に徹しているが能力は申し分なし。冷静で分析力が高くディフェンス力も圧倒的。語尾に「~ぴょん」、その前「~べし」と不思議ちゃんの部分が見え隠れするも、個人的に精神が非常に安定している為崩しにくいプレイヤーかつPGとして人心掌握術に長けている。総合的には、一番監督の信頼が厚い人物と言える。

 

河田 雅史(かわた まさし)
日本高校バスケ界最強のCと評される。入学当初165cmしかなかった為、身長の変化に合わせて各ポジションを経験したために、インサイド・アウトサイドどこでも点が取れる。鋼の肉体を要し、ゴール下のポジジョン取りも見事なため、こちらも穴のない選手。
沢北の女性人気やゴリに「ゴリラみてーな顔」と普通の高校生的な一面ものぞかせる。

 

沢北 栄治(さわきた えいじ)
日本高校バスケ界No.1プレイヤー。オフェンス良し。ディフェンス良し。山王のおいて1年からエースをはる。あの仙道が唯一勝てなかった相手で、個人としては流川の前に立ちはだかる最大最強のプレイヤー。
とは言え、まわりに敵がいなかった為試合で完全に本気になることが少なく(本気にさせるプレイヤーも少ない)深津や河田と比べるとお子ちゃまなだが、完全にスイッチの入った時は誰もが認めざるを得なくなる圧倒的存在感を発揮。対戦相手は白旗をあげる。

 

堂本 五郎(どうもと ごろう)
最強山王を作りあげた若い名将。インターハイ3連覇を成し遂げたこともあり自信もあるが絶対はないとするため、無名の湘北相手でも研究を怠らなかった。選手たちと幾多の修羅場を越えてきたこともあり、最終局面もキャプテン深津にゲームメイクを託し、更にはゾーンプレスまで再発動までさせた。
決して奢っていたわけではないが、敗戦時に選手たちに語った「『負けたことがある』というのが、いつか大きな財産になる」は名言でしかない。

 

謎めいたところ

人気作が長かろうが短かろうが、どうしてもすべての謎・伏線というものはすべて回収できないことがあります。時として、熱烈なファンは作者の意図と違ったところまでも拾い上げてしまいますよね。

~それぞれの行く末~

最終回で桜木は山王工業戦で負傷したケガのリハビリ。エース・流川はジャパンのユニフォームを桜木に堂々と自慢していましたね。さらに気になるのは、リハビリしてる人間とトレーニングしてる人間がなぜ同じところにいるんだというところも大いに気になります。

キャプテンの赤木と副キャプテンの小暮は進学のために引退。三井は冬の大会まで続け、宮城はキャプテンになりました。

もちろんそれだけではありません。他校の気になる選手は一体どうなっているんだということです。

山王のエース・沢北はアメリカに行くとゲーム中に流川に発言していました。当時まだ2年です。卒業をまたず留学したのか。

神奈川県だと海南の牧、翔陽の藤間と花形、陵南の仙道はバスケットボールをしていて欲しいと思っているファンもたくさんいることでしょう。

唯一確実なのは、陵南のキャプテンだった魚住は料理人になってお店の後を継ぐようなことが本編で描かれていましたね。

~ストーリーに深く関わっているようないないような、謎なこと~

勝手に七不思議

  1. 彩子の苗字
  2. ミッチーの人気
  3. 湘北高校の偏差値
  4. 仙道の髪型
  5. 桜木の父
  6. インターハイの優勝校
  7. 翔陽vs陵南

①彩子さんの苗字
スラムダンクの定番の謎と言えば、湘北高校マネージャー彩子さんの苗字が最後の最後まで不明のままで終わったということではないでしょうか。実は、完全版の作者の落書きに彩子さんが『苗字はないのよ』と堂々とおっしゃってました。制服姿だとまた雰囲気が違って素敵な女性は、最後の最後まで謎のベールに包まれたまま….

②ミッチーの人気
ミッチーこと三井寿の初登場を皆様は覚えておいででしょうか。ロン毛のワンレン(死語?)前歯無しという出で立ちでした。ところがいつの間にやら超人気キャラに成長。実は、連載当時ジャンプにて人気投票があたのですが、第2回人気投票においては主人公・桜木花道に次ぐ2位という結果でした。
ブランクもあり中学生までの遺産でバスケをやっているなど、体力不足は明らか。作中では女性人気より男性人気でもありましたね。

③県立湘北高校の偏差値
気になったことないですか。バスケ部3バカ兄弟三井寿・宮城リョータ・桜木花道は言わずもがな。授業だけでなく、自転車をこぎながら寝るという特技を持つ流川楓。バスケットボールやっている時しか起きていません。これでスタメン4人は赤点組です。
オプションで赤木の幼馴染で桜木を柔道部に勧誘していた主将青田 龍彦も赤点を取っていたので、成績はよくないです。
しかし、主将の赤木、副主将の小暮、マネージャーの彩子は優秀だそうです。根本的な問題として桜木が入学できたこの高校のレベルが謎です。

➃仙道の髪型
バスケットボールって非常にハードなスポーツですよね。トータル40分、ほぼ動きっぱなしです。ですが、仙道の逆立てた髪型が崩れたところを見たことがありません。延長戦があった海南戦もインターハイを決める湘北戦でも崩れませんでした。万有引力の法則に逆らい続けています。
たまにミッチーも前髪を立ててゲーム入りしますが、体力低下とともに前髪も落ちてきていました。仙道よりも短いにもかかわらずです。ヴィジュアル系バンドもビックリの仕上がり。

⑤桜木の父
湘北高校のバスケ部の家族構成ってほぼほぼ描かれていませんよね。生い立ちをきっちり描いたのって山王のエース沢北ぐらいでしょうか。
そして、一度だけ桜木の父が倒れたというシーンがありました。その後、一切触れられませんでした。重要じゃないにしても、主人公の父親なのに寂しい扱いですね。

⑥インターハイ優勝校
主人公・桜木擁する神奈川県代表の湘北高校は、当時最強と言われた山王に2回戦に勝ちましたが3回戦で敗戦し物語も終えました。当然、インターハイを制した高校があるはずなのですが一切触れられていません。
同じく神奈川県代表の海南大付属高校はインターハイ2位。つまり、決勝にコマを進めたことになるのですが、対戦相手は最後まで出ませんでした。大波乱のこの年のインターハイを制した学校はどこだったのでしょうか。

⑦翔陽VS陵南
当然、主人公率いる桜木率いる湘北高校を中心に物語が動くので、他のチームなんてと思う方もいるでしょう。しかし、決勝リーグでの海南vs陵南。牧vs仙道もかなりおもしろいゲームだったと思いませんか。
そこで、決勝リーグに残った武里ですが、スコアを見て恐らく武里よりも翔陽の方が強いと思われます。
とすると、翔陽が決勝リーグに残っていたとするとどうなっていたのか気になります。つまるところ、藤間vs仙道、花形vs魚住もなかなかおもしろいのではないかと。そして、やっぱりどっちが勝っても驚かない気もします。チームとして、果たしてどちらが勝つのか見ものではないでしょうか。

 

スラムダンクの残念なところ

人気絶頂で終わったところです。感覚的には読み足りない、まだまだ読みたい。その思い連載が終わって20年たった今でも思うところであります。

やっぱりそうなるとあの全国大会のトーナメント表で、2回戦に最強山王とはまだ当てたくないですね。

それこそ、愛知県の高校とかそのあたりで抑えておいていただきたかった。

ところで全国区の漫画って、なぜ関西とか大阪がすごく極悪人のように表現されるのか気になりませんか。スラムダンク1回戦も大阪・豊玉高校でした。

ガッツリ、ガラが悪く、キャプテンでエースの南烈(みなみつよし)はエースキラーの異名がありゲーム中に流川に肘を入れ、故意の悪質的なファウルを受けました。

関西って怖いところなんでしょうか。京都の高校だとガラ悪くは描かないと思います。ただし、腹黒い可能性は高いでしょう。

 

スラムダンクの独自のストーリーを考えてみた

やはり湘北高校が全国優勝する姿を、王道だろうがベタだろうが描いて欲しかったわけで。

キャプテン赤木が山王戦と戦う前夜に決勝であたるのは山王だったというように、山王戦は決勝にしてほしかったですね。

また、神奈川県予選で唯一敗れた海南との戦いを今度は全国で拝んでみたかったというのもあります。(再戦は湘北勝利で)あとは、全国のライバル校同士の戦いもみて見たかったと思いませんか。

豊玉高校を破った、大栄学園。愛和学院に明豊工業はどんなプレイヤーがいて、どんなゲームをするのか。

番外編として、神奈川県オールスター対決を井上先生の独自ストーリーで見てみたかったですね。

(これだけでも超大型読み切りで描いてくれないかな、井上先生….!!)

三度目の藤間vs牧。

シューター対決として三井vs神。

やっぱり見たい流川vs仙道。

カラー表紙にもなった神奈川オールスター対決は想像だけでもワクワクが止まらない!!

 

スラムダンクのアニメ化について

ジャンプ漫画において大人気連載中だったこともあり、きっちりアニメ化もありましたね。

アニメ化の情報も振り返っていきましょう。

アニメ情報
【期間】
1993年10月16日~1996年3月23日

【話数】
101話

【放送局】
テレビ朝日系列

アニメは桜木が湘北高校に入学するところから全国大会に向かうところで終わっています。ですので、原作の全国大会である豊玉戦・山王戦はアニメ化されていません。そこがミソじゃないかと思った方もたくさんいらっしゃるのでは。

また、劇場版で4作品あるのですが単独上映というわけではなく、東映アニメフェアのくくりの1作品となっております。

当時のアニメは今のように区切って放送されることがなかったので、アニメが原作に追いついてきたりするとどうしてもオリジナルストーリーというものが存在します。

このオリジナルストーリーが原作には起こりえないことも可能です。全国大会前に、なんと陵南・翔陽の合同チームと湘北が戦うという贅沢なことが起こっていました。

原作ではカラー表紙だけだった絵空事が、実際のゲームというストーリーになったことはある意味贅沢の極みと呼べるのではないでしょうか。

昨今では『ドラゴンボール・改』が出来たので、改めて『スラムダンク・改』やってみてもいいんじゃないかなって思います。完結しているので、原作に忠実に進められますし。

何より、全国大会編。そして、山王戦が見たいですね。

声優のオーディションは白熱しそうです。

 

スラムダンクの実写化について

未だに人気の衰えを知らない伝説的な作品であるスラムダンクですが、実写化というものにはなっていません。

昨今では、人気作は時間が経ってからでも実写化という話がチラリホラリとでてきもていいのですが…

はなして、誰がその勇気をもって手を挙げるのでしょうか。そして、勇者となるのでしょうか?やはりそっぽ向かれてしまうのかと、話題性は十分なもののハイリスクであることは間違いないですね。

何より、井上先生が許可するのかという問題もありますよね。

でも、何も考えたことはないとも言いきれないのが人気作の運命ですね。

原作のキャラクターに近づけるとしたしたら、無名の現役高校生をオーディションで集めるのも一つの手ではないかと思ったり。

ラッキーなことにキャプテン・赤木をはじめ海南・牧などは高校生にしては老けているので、このあたりは著名な俳優でもおもしろいかもしれません。

たとえば、7年の前の吉沢亮さんならギリギリ翔陽のプレイングマネージャー・藤間とかイケるのではないかなとか。たぶん、身長が足りないかなとか。

各事務所の若手を売り出すためのアイドル作品にしてほしくないなという希望があります。

良くも悪くも実現すれば、話題性抜群です。

 

作者プロフィール

では、スラムダンクの生みの親である作者のプロフィールを見ていきましょう。

名前:井上雄彦(いのうえ たけひこ)

本名:成合 雄彦(なりあい たけひこ)

性別:男性

生年月日:1967年1月12日

性格:主人公・桜木と同じく負けず嫌い

血液型:B型

身長:不明

体重:不明

趣味:バスケットボールが大好き。

スラムダンク連載終了後、当時では珍しくウェブコミック『BUZZER BAETER』を連載。と同時にアメリカに居を構え、ファンであるNBA ロサンゼルス・レイカーズのシーズンシートを購入、生観戦の日々。

その他特徴:画力の高さから、天才ガウディとのコラボ、真宗大谷派東本願寺の依頼により親鸞聖人の屏風絵の書き下ろし等。

日本にバスケットボール文化をもたらしたこともあり、ゲームのキャラクターデザイン、NBAのゲスト解説などの活躍も。

バスケットボールに恩返しをしたいという思いから集英社とともに2006年に『スラムダンク奨学金』設立。

 

井上先生のプロフィールから人物像をみていこう

その人気・実力で漫画以外でも注目を浴びていらっしゃいますね。

過去には、NHKの『プロフェッショナル-仕事の流儀-』『トップランナー』等にも出演されてました。漫画家でありアーティストのような、つまるところ職人という感じがします。

宮本武蔵を描く『バカボンド』では先人たちが作り上げてきた漫画的技法をなるべく使用しない。また逆に車いす漫画の『リアル』では漫画的技法を最大限に発揮するということをされているそう。

そのうち、現代の名工とかに選ばれそうな発想をお持ちですね。

 

わかっていたことですが、バスケットボールが大変お好きだということ。

そして、『スラムダンク奨学金』で渡米した学生さんの映像をTwitterなどにUPされていますので、発起人としての責任感だとかスケールの大きい人なのではないかと思います。

今はSNSがあるのでいろんな人と世界各国で繋がることができるようになりました。井上先生とファンがサイトの運営やSNSで少しでもつながることが出来るのはWIN-WINな関係だと思います。

先生にとっても、ファンからの直接の声はきっと嬉しいことだと思いたいです。

 

まとめ

さていかがだったでしょうか。

スラムダンクという漫画は不思議な漫画で、何度も何度も読み返しては胸が熱くなります。涙がついついこぼれてしまいます。一気に青春に引き戻してくれます。

元気がなくなった時、桜木が笑わせてくれるはず。

挫けそうな時、コートのプレイヤーも瀕死だし自分もできるかも、なんて。

一度でいいから安西先生のあごをタプタプしてみたいなって思ったでしょう。

いろんなことがつまったこのバイブル。あーんなこと、こーんなこととまだまだ語り足りません。

さあ、もう一度コミックのページをめくりたいと思います。

 

ここまで、読んでいただいてありがとうございました。

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