るろうに剣心・明神弥彦キャラ解説(ネタバレ注意)

るろうに剣心の明神弥彦といえば少年誌らしい心の強いキャラと剣術に対する向上心が魅力的ですよね。

るろうに剣心好きの私はマンガを読み進めていくうちに、ある意外なことに気がつきました。

これを知ったうえで再度マンガを読んでみると、今までとは違った目線で明神弥彦というキャラクターを楽しむことができますよ。

明神弥彦を好きな人と語り合ったら、話が弾んで今まで以上に仲良くなれることは間違いありません。

では、明神弥彦がどういったキャラクターなのかを見ていきましょう。

 

明神弥彦について意外だった事

死亡フラグすら跳ね返す強さがあるのが明神弥彦。連載されたのが少年誌でなければ絶対に身体や心がダメになってる。

弥彦は数々の死亡フラグを吐いています。けれどもやられる事はありません。準主人公の特性でしょうか。

では、その死亡フラグの数々を見て行きましょう。

 

死亡フラグとは?

そもそも死亡フラグとは何なのでしょう?死亡フラグにも色々と種類はあるのですが、こんな台詞を見たり聞いたりした事はないですか?

「俺、この戦争が終わったら結婚するんだ」

この台詞を吐いた人物は、ほぼ確実に戦争中に何らかのトラブルに巻き込まれて帰らぬ人となります。

また、こんな台詞を見たり聞いたりした事はないですか?

「こんな、どこに殺人鬼が居るか分からない場所に居られるか!俺は一人で部屋に籠もらせてもらう!」

この台詞を吐いた人物は、ほぼ確実に犯人にやられてしまいます。

このように「ある特定の環境下での発言や行動によって死に直結するであろうフラグ」を死亡フラグと言うのです。

特撮モノ等では主人公がピンチに陥っている時に格好いい主題歌やBGMが流れると、それが敵の死亡フラグとなります。

読者や視聴者も「あっ・・・。今の発言でこの人やられるな」とか「今の行動で帰らぬ人になるな」というのが分かってしまうものです。

 

弥彦の死亡フラグ

スリはもうやめだ お前らヤクザ者とも手を切る

主人公クラスの大物がバックについていない限り悪者にやられてしまいそうな台詞ですが、バックに剣心が居ました。

剣心があっさりとヤクザ者をやっつけて弥彦が剣心達の仲間になります。

(第3幕より)

 

俺だって剣心組の一員だろ!

剣心「組」の一員な弥彦ですが、組は大抵下っ端の方からやられて行きます。序盤の弥彦は強いとは言えずマスコット的キャラであり、この台詞が出た時は「ああ。きっと痛い目に遭うな」と思ったものですが、高荷恵を毒殺螺旋鏢(どくさつらせんびょう)から守る為に全身に毒が回う攻撃を受けてしまうのです。

高荷恵の治療で復活しましたが、危ない所でした。

(第18幕より)

 

それでも剣心がいたからこそ 誰一人死人が出ていねーんだろーが!

これ系の台詞が出ると近々死人が出ます。この台詞が出た回は剣心と斉藤一が闘う回で、斉藤一が剣心の様子を伺う為に探りを入れますが徐々に本気になって行くのです。

緋村剣心が死んで人斬り抜刀斎が蘇るかと思われましたが大久保利通の登場で回避されました。

(第52幕より)

 

だったら自分の門下生を信じろ!

るろうに剣心が少年誌で掲載されていなかったら弥彦はやられている所でした。それくらいこの台詞には「やられてしまう要素」が詰まっています。

けれども流石は少年誌で掲載されただけあり、見様見真似の龍槌閃で十本刀の蝙也を退けるのでした。

(第121幕より)

 

この目に映る弱い人達や泣いている人達を守りたい

危険な場所に身を置いている中で幸福な未来を口にすると危険な目に遭うのは死亡フラグの基本です。

この後に出てくる強力な敵、乙和瓢湖(おとわひょうこ)との闘いで何かあるんじゃないかな?と思いましたが、弥彦は見事に敵を撃破しています。

準主人公である弥彦には何らかの準主人公補正がかかっており、相当強力な死亡フラグが立たない限り弥彦に死亡フラグは効かないようです。

(第180幕より)

 

神谷道場で待ってるぜ

弥彦が吐く台詞の中での一番ヤバいと思った死亡フラグがこれ。少年誌でなければ剣心が神谷道場に戻った頃には弥彦は帰らぬ者となっており、無駄な時間を過ごした事を後悔する剣心が居るものです。

しかし、さすがは準主人公。鯨波兵庫(くじらなみひょうご)との闘いで重症を負いますが生きて神谷道場に戻ります。しつこいようですが掲載されたのが少年誌でなければ弥彦は帰らぬ者となっていると思うのです。

(第210幕より)

 

明神弥彦のプロフィール

名前:明神弥彦

性別:男性

生年月日:1868年8月生まれ

血液型:B型

性格:前向きで向上心がある

好きな食べ物:牛鍋・白米

嫌いな食べ物:不明

趣味:剣の稽古

口癖:シメてやる!

弱点:数々の死亡フラグ

その他特徴:燕ちゃんとの関係を薫にからかわれる

声優:高山みなみ・富永みーな

実在の人物モデル:外見のモデルはなし。内面のモデルは作者の和月伸宏先生が剣道部に所属していた中学生時代。

 

るろうに剣心の大まかなストーリー

【東京編】

明治11年東京。 廃刀令(はいとうれい)が発布され西洋文化が街に入り込んだ割と、のどかな東京が舞台です。

かつて幕末で最強の維新志士(いしんしし)と呼ばれた「人斬り抜刀斎」(ひときりばっとうさい)の名を語る悪い輩を、流浪人(るろうに)の緋村剣心がこらしめます。

この流浪人こそが、かつて最強と呼ばれた人斬り抜刀斎であり、助けられた神谷薫は「私は人の過去になんかこだわらない」と剣心を引き留めるのです。

浪漫譚(ろまんたん)の始まりは東京下町、流浪人の緋村剣心来訪から。

剣心が神谷道場に居座ってから人斬り抜刀斎と戦いたい者が次々と現れ仲間になってゆきます。

 

【京都編】

事実上、日本権力の頂点に居る大久保利通(おおくぼとしみち)が暗殺された。

この暗殺を計画した人物が、志々雄真実(ししおまこと)という明治政府を転覆させようとしている者で、かつて志々雄は影での人斬りを任された、いうならば人斬り抜刀斎の後継者である。

彼は剣の腕も頭の回転も速く支配欲を抱えた危険人物であった為、戊辰戦争(ぼしんせんそう)の混乱に乗じて明治政府は志々雄真実を暗殺した。

しかし志々雄真実は生きていた。 彼は復讐戦争を計画して京都を拠点に十本刀(じゅっぽんがたな)と呼ばれる腕利きを同士にし暗躍(あんやく)を始めるのです。

志々雄真実を放置すれば、これから確実に日本の迷走が始まる。 剣心は薫に別れを告げて京都へと向かいます。

京都に行く途中で剣心は十本刀の一人と一戦交えますが、お互いの刀が折れてしまった為、勝負はお預けとなるのです。

不殺(ころさず)を守る為には今まで所持していた逆刃刀無しには戦えない事、そして己の力量不足を補う為に逆刃刀を作った刀鍛冶(かたなかじ)と飛天御剣流の師匠に会いに行きます

剣心の剣術は決して弱くはない。けれども心が弱かったのです。 奥義会得(おうぎえとく)には大変な努力が必要になりました。

逆刃刀真打(さかばとうしんうち)と飛天御剣流奥義を会得した剣心は途中で出会った仲間と共に志々雄真実の拠点で勝負をする事になります。

剣心の留守中に十本刀の多くが京都を襲い始めました。 京都に向かった神谷薫、明神弥彦、道中で仲間になった仲間達と共に京都を守ろうとするのです。

圧倒的な戦力の差はありましたが、マンガ特有の奇跡が起きて京都と日本は救われます。

 

【人誅編】(じんちゅうへん)

かつて剣心は人斬り抜刀斎として多くの人を「天誅(てんちゅう)」の名の下に叩き伏せ多くの者を殺しました。その復讐が人誅編。

「天が裁かなくとも己が裁きを下す」というのが人誅です。 剣心を恨む者達が集まり復讐を計画します。

復讐の首謀者は、かつての剣心の妻(巴)の弟、縁(えにし)。 妻は巴(ともえ)という名でした。

巴もかつて婚約者を剣心に殺害され復讐を計画した一人で剣心の弱点を探す為に近づきましたが、その優しさに彼を愛してしまい復讐は失敗に終わります。

巴同様に剣心も巴を愛しました。 巴は自分自身が剣心の弱点になった事に気が付き、剣心を守る為に自分を犠牲にして彼を守るのです。

その一部を見ていた縁は剣心が姉を殺害した。と勘違いをし復讐はここから始まります。

剣心と親しくしている者、言葉をかわした者、剣心が守った日本全てが縁の標的です。 勘違いから始まった復讐が始まります。

縁は剣心と親しくしていた神谷薫を殺害。 生きる気力を失った剣心は刀を鎖で封印し心が壊れてしまいます。

しかし神谷薫の死に疑問を持った者が現れました。 かつて剣心と戦った仲間です。

仲間達で薫の墓を暴き、薫の死体が人形である事を確認。 薫がまだどこかで生きている事を確信します。 姉の死を間近で見た縁に若い女性を殺す事は出来なかったのです。

仲間を守る為、薫を救う為に剣心の心が復活します。

心が強くなった剣心は、ほぼ無敵の状態でした。 あっさりと縁をこらしめトドメは巴の日記帳。 巴が剣心をどれだけ愛したか、自分がどれだけ勘違いをしていたか知れば精神的に、やられてしまうでしょう。

時は流れ明治15年。 剣心と薫は結婚し子供を授かります。 剣心は弥彦を呼び出し剣に魂が宿っているか見極めた後、逆刃刀を弥彦に託して一線を退(しりぞ)くのでした。

 

明神弥彦に対しての熱い想い

主人公である緋村剣心よりも主人公っぽい所でしょう。最初は弱いが向上心があり心が強い。これは少年誌の主人公である性質を存分に満たしております。

少年誌のマンガというと、大抵は主人公が最初は「ある程度」弱くて徐々に強くなっていくものですが、心はある程度強いものです。

この明神弥彦が、これに該当します。むしろ登場時点で主人公の緋村剣心よりも心が強かったのではないでしょうか?

弥彦の内面モデルは作者の和月伸宏先生です。仮にるろうに剣心の主人公を弥彦にしてしまうと、作者の和月先生が活躍するような妙なマンガとなってしまうのを危惧したのか、派手な技を持っているが心が弱い剣心が主人公となっています。

弥彦は死亡フラグ満載の熱い台詞を何度も吐きますが、この台詞に勇気をもらった少年達は少なくない事でしょう。

弥彦が主人公でも全然違和感が無い。物語終盤で剣心が一線を退き、弥彦に逆刃刀を託したのも頷けます。

 

一番好きなところ

挫(くじけ)ない所です。作品中で唯一、弥彦が挫けた箇所は「俺だけ弱いのはもう嫌なんだよ」と薫に奥義伝授を懇願する所でしょうか。

弥彦は決して弱くない。確かに主人公の緋村剣心や親友の相楽左之助、宿敵の斉藤一と比べると弱いかもしれない。

けれども明神弥彦は10歳の子供なのです。薫が作品中で言うように「10歳としては日本で一番強いかもしれない」という発言の通り弥彦の周囲が強すぎるのです。彼らと比べてしまっては弥彦があまりに気の毒というもの。

逆に書くと10歳の子供としては「強すぎます」。

10歳で神谷活心流の奥義を会得し、真剣や武器を持った大人相手に4度も勝利しているのです。10歳というとランドセルを背負った小学校4年生。

けれども少年誌で連載していたので、これくらい格好いい方が将来剣道を目指す少年が増えるというもの。作者の和月先生はよく考えていると思います。

 

外見のポイント

少年誌にありがちな、ツンツン頭で薫が左之助と間違えた事もあります。(第31幕より)

身長・体重ともに10歳の少年そのものですが眼力がありますし、物語終盤では一流の剣客が放つ剣気すら発していました。準主人公としての特性を存分に持っている魅力的なキャラです。

 

歩んできた人生

東京都で士族が両親の長男として誕生。

るろうに剣心は士族には少々厳しい描写があり、明治維新で弥彦の父が殺され、母も弥彦を育てる為に遊郭に体を売りに出て病気で亡くなっています。

両親を亡くした弥彦を多西というヤクザ者が拾い、スリとして育て剣心も弥彦に財布をスラれますが

剣心の「お主、姿形(なり)はまだ子供だが 心根は立派に一人前でござるな」の言葉で心を入れ替え、剣心の力もありヤクザ者と手を切り神谷道場の同居人として神谷道場でお世話になります。

 

目的としていること

剣心のように強くなり、逆刃刀を購入する事を目的としていましたが、剣心の闘いを見ていくうちに「真の強さとは何か」を考え始めるようになり「本当の意味で強くなる」事を目標とする事に変わりました。(本編最終話で元服の祝いとして剣心から逆刃刀を託されます)

15歳になり門下生が増えた頃、弥彦は神谷活心流の師範代として活躍しており、赤べこの仕事は辞めているようです。

 

性格について

弥彦は向上心が凄まじく、自分にも他人にも厳しい。

10歳の子供が辿り着ける領域ではなく、心の強さだけなら剣心や左之助を軽く上回っています。

特別編である「弥彦の逆刃刀」では出稽古に行った先の門下生を諭すシーンがありますが、ここでの台詞は15歳の少年の台詞ではなく、まるで比古清十郎が剣心を諭す時のような雰囲気です。

剣術は発展途上だが性格(心)は立派に完成されているのが明神弥彦という人物ではないでしょうか。

 

普段の行動

神谷道場の門下生となり、剣心の闘いを少し見てきた時点で週に4日の神谷道場での剣の稽古。

週に2日、逆刃刀を購入する為に赤べこで働いています。

 

名言・名シーン

<名言>

  • 二人とも誇りを持って気高く生きたんだ! 悪く言う奴ぁこの俺が許さねェ!(第3幕より)
  • 俺だって剣心組の一員だろ!(第17幕より)
  • 俺は剣士だぜ! 銃なんざに頼りはしねーんだよ!(第21幕より)
  • 刺し違えても てめえは必ずブッ倒す!(第27幕より)
  • これは俺の闘いだ(第32幕より)
  • 由太郎の無念は俺がはらす!(第42幕より)
  • 殺れるもんならやってみろ!俺は死んだっててめえなんざに屈しねェ!(第43幕より)
  • 雷十太に裏切られたのがそんなに辛れえんだったら雷十太より強くなってフッ切っちまえばいーだろうが!(第44幕より)
  • それでも剣心がいたからこそ誰一人死人が出ていねーんだろーが!(第52幕より)
  • だから泣かないで待っていろ(第60幕より)
  • 俺達の知っている剣心は決して朴念仁じゃねーぞ!(第85幕より)
  • 四乃森蒼紫てめーは目損なったぜ(第91幕より)
  • 恵にゃ悪いけど、ここは一丁 せ、せ、せ、接吻の一つでもぶちかましてだなぁ(第105幕より)
  • だったら自分の門下生を信じろ!(第121幕より)
  • 一番多く一番そばで俺は剣心の闘いを見てきたんだ!(第121幕より)
  • 見様見真似 龍槌閃!(第122幕より)
  • 理屈なんて関係ねェ!誰が何とぬかそうと俺は剣心を信じるんだ!(第125幕より)
  • 正しかったのは俺達の方だよな?(第148幕より)
  • 今が未熟ならそれを乗り越えて前へ進めばいい!(第150幕より)
  • 頼む!お前を男と見込んで!(第157幕より)
  • 俺だけ弱いのはもう嫌なんだよ!(第162幕より)
  • 俺は本当の意味で強くなりたい(第180幕より)
  • 安心しろ俺達ゃ誰も死んだりしねェ必ず生きてみんな又会える(第184幕より)
  • いつか必ず俺もあそこへ(第186幕より)
  • けれど今は全力でこの場を死守する 初めて任された この闘いの場を!(第187幕より)
  • 持てる力の全て-全力を注ぐ!(第194幕より)
  • 守られてばかりいたらもう これ以上強くなれない(第195幕より)
  • 俺が絶対にこのままでは終わらせねェ!(第209幕より)
  • 神谷道場で待ってるぜ(第210幕より)
  • 零じゃあない(第211幕より)
  • 薫は俺達の仲間だ どこにいようと俺達の力で必ず探し出す!(第213幕より)
  • 必ず生きてみんな又会える だから もう泣くんじゃねェよ・・・(第218幕より)
  • 俺の目の前では誰一人だって決して死なせはしねエ!(第219幕より)
  • 龍翔閃もどき!(第220幕より)
  • アイツは必ず喰い止める!(第221幕より)
  • 前にしか拓かれないんだ!(第222幕より)
  • お前が作り出した この場のいったいどこに 自由と平等がある?!(特別編 弥彦の逆刃刀より)
  • それじゃあ燕 俺達一緒に暮らそうか(北海道編より)

 

<名シーン>

剣心組の一員

強敵、刃衛との闘いの後に出てきた御庭番達。彼らをどうしようか皆で考えている所で急にコマが暗転。「ふふふ 聞いたぞ剣心」。

強敵の出現か!?と思いきや、弥彦が床の下に隠れて盗み聞きしているだけでした。

「俺だって剣心組の一員だろ!」の発言に左之助と剣心が「なんだそりゃ?」、「いつ出来たでござる?」と突っ込んでいます。

(第17幕より)

 

弥彦と長岡幹雄の闘い

弥彦が逆刃刀の資金を貯める為に赤べこで仕事を始めます。その時に登場したのが弥彦と同年代の三条燕ちゃん。

燕ちゃんは長岡幹雄のスパイとして赤べこに潜り込み盗賊のような事を手伝う準備を始めておりました。そこに弥彦が登場しチンピラを数人やっつけますが、袋だたきにされてしまうのです。この時点で燕ちゃんは弥彦の事を「弥彦ちゃん」と呼んでおります。

弥彦は赤べこと燕を守る為に長岡幹雄にもう一度勝負をしかけるのです。剣心に教わった通りに細い路地にチンピラを誘い込みチンピラをやっつけ、剣心達が後ろで睨みを効かせた事もあり長岡幹雄との一騎打ちに。

弥彦は剣で足を狙われますが「お願い勝って!弥彦君!」と燕ちゃんの応援が。「ちゃん」から「君」になった瞬間であり弥彦の闘志に火が付いて武器破壊技で長岡幹雄を撃破。

絵を見ていると、この頃から弥彦と燕ちゃんはお互いを意識し始めたのかな?と思いますよ。

(第33幕より)

 

由太郎の無念は俺がはらす!

雷十太の飛飯綱で腕を切った由太郎。由太郎の治療の為に剣心と雷十太の勝負は3度目の仕切り直しに。

山中に残された左之助と雷十太が言い争いを始めた所で「タタタ タタタ」と走る足音が!

剣心が帰ってきた!待ってました!雷十太をこらしめて下さい!とシゲルは思いました。マンガ内の左之助も「真打ち登場だ」と発言。

しかし、そこに現れたのは弥彦。左之助がずっこけています。その時に発言したのがこの台詞。

(第42幕より)

 

雷十太に裏切られたのがそんなに辛れえんだったら雷十太より強くなってフッ切っちまえばいーだろうが!

雷十太に斬られた右腕の治療の為に由太郎は独逸(ドイツ)へ出発することになります。

新橋駅で最後の見送りをする場面でも誰一人として由太郎に何と声をかければ良いか分からない剣心の仲間達。

由太郎が汽車に乗り込む直前に弥彦が由太郎に竹刀で打ち込み「てめえはこのまま・・・いじけたままで終わっちまう気かよ!」と発破をかけるのです。

その時の発言がコレ。お互い傷だらけになりながらも打ち込み合い、弥彦のライバルが生まれた瞬間です。剣心も剣術の未来を心配していましたが「あの二人見てたら、あまり心配はなさそうでござるな」と発言しています。

(第44幕より)

 

見様見真似 龍槌閃!

舞台は京都。弥彦は葵屋を守る為に十本刀の一人、飛翔の蝙也(ひしょうのへんや)と闘う事になります。

弥彦の頭上から爆弾を落とす蝙也に為す術がありませんでしたが、多量の爆弾を頭上から落とされた時に戸板を羽根がわりにして上空に跳び蝙也に浴びせた技がコレ。

蝙也に勝利した後、若干弥彦の顔が少年から大人の顔つきへと変わりはじめています。

(第122幕より)

 

刃止めと刃渡り

俺だけ弱いのはもう嫌なんだよ!と弥彦が薫に懇願し神谷活心流の奥義を練習している時に現れたのが暗器使いの乙和瓢湖(おとわひょうこ)。

乙和瓢湖は数々の暗器を使用して弥彦を苦しめます。この闘いで出た技が神谷活心流奥義「刃止め」そしてそのまま手の甲で白刃取りをし、そのまま手の甲を刃物に滑らせるようにして竹刀の柄で相手の弱点を突く技が「刃渡り」です。

何千回・何万回と腕を交差させた練習の成果が見事に現れた名シーンの一つです。技が決まった瞬間のコマを2週に渡って1ページ豪華に使っています。

(第195幕より)

 

弥彦 真の闘い

精神が壊れてしまった鯨波兵庫(くじらなみひょうご)が警察署を抜け出し街へと向かいます。弥彦が指揮を執り街への侵入を阻止しようとしますが体躯の差・武力の差がありすぎる。

燕ちゃんが剣心の元へと走り出し泣きながら「弥彦君を助けて下さい」と懇願(こんがん)します。

その言葉が剣心復活のきっかけとなり剣心が復活。

ボロボロになって闘う弥彦の元に剣心が到着し九頭龍閃が入る所は、るろ剣の中でも屈指の名シーンであり、見開きで2ページ使っています。

戦闘後にベッドで眠る弥彦の手を燕ちゃんが握る所も名シーンの一つですよね。

(第225幕・第227幕より)

 

凄さを解説

ここでは弥彦が使う技の数々を紹介させて頂きます。

  • 見様見真似 龍槌閃(みようみまね りゅうついせん)
    一番多く剣心の闘いを見てきた弥彦が蝙也戦で見せた一撃。戸板を羽根代わりにして上空に跳び龍槌閃で蝙也を叩き落とした。
  • 龍翔閃抵牿(りゅうしょうせんもどき)
    見様見真似の龍翔閃。この一撃で鯨波兵庫が放つグレネードランチャーの連射を止めた。
  • 神谷活心流 奥義の防り「刃止め」
    手の甲で白刃取りをし次の刃渡りへと繋げる防りの奥義。(本編より)
    15歳の弥彦が出す刃止めは剣心の全力の九頭龍閃を「伍の撃」まで止めた。(北海道編より)
  • 神谷活心流 奥義の攻め「刃渡り」
    刃止めで手の甲を刃に滑らせて相手の懐に潜り込み柄尻で穿つ、神谷活心流の奥義
  • 神谷活心流 奥義の極「刃断」
    片手で相手の刃を受け止めて、そのまま刀をへし折る技。どのような仕組みになっているのかは不明(番外編 弥彦の逆刃刀で登場)

 

謎めいたところ

神谷活心流の奥義を会得した15歳の弥彦なら分かるのですが、10歳の弥彦が強敵を次々と撃破していった所に謎が残ります。

相手も決して油断していない。何故、身体が出来上がっていない10歳の少年が?と思う所はあるのですが、弥彦は準主人公であり強さの補正がかかり強敵を撃破してしまったのでしょうね。るろうに剣心は、あくまでマンガですので。

 

明神弥彦の残念なところ

るろうに剣心は週刊少年ジャンプで連載されていましたが、実は大人も少年誌を読みます。それほど近年の少年誌は魅力的な内容となっています。

弥彦の残念な所を探してみたのですが、前向きで向上心があって努力家なので見つけづらかったですが、ありました。

弥彦の残念な所は二つです。

  1. 挫折が少なすぎる所
  2. 心が最初から強すぎる所

の二つ。

少年誌の主人公は挫折して打たれて打たれて強くなっていくものですが、弥彦に関しては「失敗をする」という場面が少な(ほぼ無い)くなっています。

長岡の手下に集団で囲まれて、めった打ちにされたシーンや奥義伝授の際に薫に強烈な胴を喰らったシーンはありましたが、作品を左右するような失敗がありません。

剣心のように落人群で心が壊れてしまうシーンもありませんし、いつも前向きです。

これは個人的な感想ですが弥彦が挫折して、それを乗り越えるシーンを、もっともっと見てみたかったです。己の弱点を克服していくシーンに人間は憧れを抱きますし感動もします。

弥彦は最初から心が強すぎました。

 

自作ストーリーを考えてみた

引用元:ジャンプSQ

斉藤一に続き自作ストーリーを考えてみました。上の画像は左之助ですが、ここでの主人公は弥彦です。

自作ストーリーを作っていくうちに自作ストーリーにぴったりの画像があったのでジャンプSQから引用しました。

いつもと少し違う弥彦を描いてみましたよ。

 

真の強さとは

第一章「剣心の強さ」
第二章「いつもの赤べこ」
第三章「燕への嫉妬」
第四章「燕への弟子入り」
第五章「笑顔の作り方」
第六章「弥彦の守破離」
第七章「真の強さとは」

第一章「剣心の強さ」

雪代縁との闘いから1ヶ月。東京の神谷活心流道場では相変わらず剣心と弥彦が練習をしていた。剣心が弥彦の攻撃を竹刀でいなし、立て続けに弥彦が攻撃をする。
一日中練習をしても弥彦は剣心に一撃を入れる事が出来ない。今回はそんな人誅編での1ヶ月後の東京が舞台。
弥彦は焦っていた。本当の強さとは何か?どうやったら剣心のように強くなる事ができるのか。答えを見つける事ができぬまま時間だけがコチコチと過ぎて行く。
かつて弥彦は左之助に言った事がある。
真の強さとは何か。
「俺が憧れた剣心の強さ。あれは飛天御剣流の強さだけじゃなく、死ぬよりも辛い心の痛みに耐えて生きてきた強さがあってのもの」
死ぬよりも辛い心の痛みとは何か。どうやったらそれに耐える事ができるのか、弥彦は答えのヒントすら見つけられずにいた。

 

第二章「いつもの赤べこ」

剣心と竹刀を使っての練習をしているある日の昼過ぎ。薫が廊下をパタパタと歩いてくる
「弥彦!そろそろ赤べこの時間じゃないの?」
「ああ、分かってるって!」
剣心から逆刃刀を授かったが、弥彦は自分専用の逆刃刀を買う目標を捨てきれずにおり、相変わらず仕事の為に赤べこへと向かう。
新井青空は、もう刀を作らないと決めているので誰に逆刃刀を創ってもらうのかは不明だが漠然としていても目標があるのは良い事だ。
赤べこでは給与も頂けるし荷物を運んだりして剣での修行に必要な足腰も鍛えられるので弥彦にとっては一石二鳥というわけだ。
夏にジリジリと鳴くセミの羽が目覚まし時計のように弥彦を赤べこへと急がせる。
「じゃあ剣心赤べこで足腰の修行してくる!また明日剣の稽古頼むぜ!」
承知したでござるという笑顔をパッと弥彦に向けると弥彦はニコッと笑い、赤べこへと走る。

 

第三章「燕への嫉妬」

「ちぃーす!明神弥彦入ります!」
赤べこの店主と同僚に挨拶をすると弥彦はさっさと仕事着に着替えて米俵をかつぎ、店内で困っている客・注文をしようか考えている客の接客をし、食事を終えた客にお茶を出したり荷物を移動させたりと大忙しだ。
そんな中、店内で一際目立つ店員が居る。
おかっぱで可愛らしく笑顔が素敵で、この子の為に赤べこに足を運ぶ客も居るのではないか?と思えるくらいの可愛らしい店員だ。
店員の名前は三条燕という。弥彦と同じ年齢で10歳の少女である。
燕の接客には一切の無駄がなく、テキパキと注文を受けて笑顔で対応するので、客としては文句の付けようが無い。精巧な日本人向けの仏蘭西人形が活躍しているような外見。
どうしてあんなに可愛らしく仕事の出来る子が庶民が集まる牛鍋屋で仕事をしているのだろう?と思えるほどの活躍ぶりだ。
弥彦は燕に軽い嫉妬を抱いていた。
「俺の方が剣術の腕が上なのに・・・。俺の方が重たい物を運べるのにどうして燕の方が評判が良いんだ?」
赤べこで仕事の日は、その嫉妬の謎を解くべく弥彦は燕を観察し続けた。
するとある事に気が付いた。
「あいつ、客に向かってよく笑うよな」。

 

第四章「燕への弟子入り」

評判が良い理由はあの「笑顔」にあるに違いないと睨んだ弥彦は、その日から燕の笑顔を研究する事にした。
客が来店し「いらっしゃいませ」と言う時は燕はパッと向日葵が咲いた時のように笑う。
注文を受け付ける時はニコニコと客を安心させる笑顔をしながら客の注文を待つ。
ミスをした時は全身を使ってオドオドしながら「申し訳御座いません」を体全体を使って表現する。
分かった!燕の武器は「笑顔」だ!
そうと分かると弥彦は休憩時間中に燕を店の裏口に呼び出し、土下座した。

「お前を男と見込んで頭を下げる! 頼む!俺をお前の接客の弟子にしてくれ!接客の笑顔の作り方から教えてくれ!」
「ちょ・・・。ちょっと弥彦君!私は男の子じゃないの!あと、色々教えるから頭上げて!」

 

第五章「笑顔の作り方」

次の日から燕の教えが始まった。
「いい?弥彦君。弥彦君は少し表情が硬すぎ。私が起床時と寝る前にやる事を毎日やってみて」
「おう! で・・・。何をすればいいんだ?」

「まずは笑顔を作る練習からいくよ? 私の真似をしてみてね弥彦君。」
「おう! 接客の師匠の言う事なら何でもやるぜ!」

「まずは、ほっぺたの肉を上げて「ニー!」って言いながら、とびきりの笑顔を作ってみて。わざとらしいくらいの笑顔を作って」
「おう! 俺はやるぜ! ニー・・・。」

その顔を見た燕は近くにあった柱に片手で体を支えて「ハァ・・・。」とため息をつく。
しばしの沈黙があった後、燕は振り返り弥彦に向かって言う。

「弥彦君、君は腕の筋肉や足の筋肉はあるのに、顔の筋肉がなさすぎ・・・」
「何!顔にも筋肉があるのか!?」と弥彦が驚く。

「そう!顔の筋肉はとても大事なの。表情筋って言うの。この「ニー・・・。」と思い切りほっぺたの肉を上げるのを、まずは10秒やってみて。はいどうぞ!」
「お・・・おう! 接客の師匠が言うなら俺はやるぜ!」

「ニー・・・。」
弥彦が顔の筋肉を全開で使いながら必死に笑顔を作る。

・・・・・。

「10秒経過。はい5秒間顔を真顔に戻してまた10秒の笑顔!これを5セット!」
「ニー・・・。」

弥彦が必死に笑顔の表情を作りながら顔の筋肉を震わせる。

「弥彦君!もっとほっぺたの筋肉を上げて! 口角を上げて!」
「ニー・・・。」

既に弥彦の顔の筋肉は限界に近い。ピクピクと頬の筋肉が痙攣を始める。

「弥彦君!あと5秒!頑張って!」
「ニー・・・。」

「はい!弥彦君。そこまで!」

弥彦はかつての死闘でも見せなかったほどに疲れ果てていた。

「ぜ・・・ゼエゼエ! 燕、お前はこんなにきつい修行を毎日やっているのか?」
「うん。朝10回。寝る前には軽く30回はやっているよ?」

それを聞いた弥彦は燕がまるで遠くの世界に居る人物のように思えた。
この練習を朝10回、寝る前に30回だと!?
弥彦の顔面はすでに痙攣を起こしており、顔の筋肉痛で顔面が火照っていた。

「弥彦君。無理ならやらなくてもいいんだよ?」
燕が心配そうに弥彦を見つめると弥彦が言い放つ。

「いや!これも修行だ! 俺はやるぜ!朝10回、寝る前に30回だな!?」
彼はこの時点で燕を接客の師匠と崇めており、その日から弥彦の笑顔を作る修行が始まった。

 

第六章「弥彦の守破離」

顔の筋肉を痙攣させながらも弥彦は朝10回、寝る前に30回の笑顔訓練を欠かさなかった。
ある日の事。神谷道場で薫と剣術の練習をしていると薫から指摘が入る。

「弥彦、あなた最近表情が豊かになったんじゃない?」
「お・・・おう!赤べこで接客の師匠が出来たからな!」

「もしかして接客の師匠って、燕ちゃん?」
「ち・・・ちげーよ!」

「ははーん、なるほどね。分かった、皆まで言うな。もう何も言うな」
「薫に何が分かるんだよ!?」

「だって弥彦の表情と燕ちゃんの表情が似てきているんだもの」
「な・・・なにー!?」

薫はカマをかけたつもりだったのだが見事に的中していたようで、この日からこれが弥彦をからかう絶好の武器と化しニヤニヤと笑う薫。
俺と燕の表情が似てきているだと?とヒザを付き、目を見開いて驚きの表情を隠せない弥彦。
このままでは表情まで燕になって、赤べこで「兄姉ですか?」と言われかねなくなる。
考えられる最悪の状況を想定した弥彦は色々と考え始めた。

弥彦はカッと目を見開いてブツブツと呟きだした。
「そ・・・そうだ! 剣術の守破離(しゅはり)だ。燕の教えを守りつつ自分なりの新しい何かを取り入れよう」

弥彦は自分の部屋に籠もり、新しい練習を始めた。

「まずは燕から教わった10秒の笑顔・5秒の真顔。これを10セット。夜は30セット。これに眼力を入れる練習を取り入れよう。剣心並の眼力が欲しい!今日から今までの練習に「相手を笑顔で睨む練習」も追加だ!」

弥彦は鏡を覗き込みながら笑顔で睨む練習を始めるが、なかなか上手く行かない。そうこうしているうちに日が暮れて深夜になる。ろうそくの炎がユラユラと揺れて自然と目に力が入る。ここで弥彦はコツをつかんだ。

「眼力をつけるやり方は二重まぶたを一重まぶたにする感じか!」
燕ちゃんのトレーニングに弥彦我流の練習法が加わった。

 

第七章「真の強さとは」

数日後の赤べこで、燕から話しかけられる弥彦。

「弥彦君、何だか目に迫力が出てきたんじゃない? 私、そんな事教えていないのに」
「ああ、いいんだ。全部お前のお陰なんだよ。ありがとな」

と会話をしていると店内で怒鳴り声が響き渡る。

「何だと貴様!もう一度言って見ろ!」
「おお!何度でも言うわ!貴様などただの木偶の坊だ!」

どうやら酒に酔った客同士の喧嘩のようだ。

怖くて足が震え動けない燕の前に立ち、弥彦が笑顔で接客をする

「お客様いかがされましたか?」
「自由民権の世にするにはどうするか議論しているんだ!邪魔をするなガキが!」

「そう仰らずに。他のお客様のご迷惑にもなりますので」

少し前の弥彦なら竹刀で酔っ払いを成敗していた所だろうが、燕の教えを忠実に守る!と決めた弥彦はニコニコと笑顔で接客をする。

「おのれ!自由民権の壮士に意見するか!」と頭に皿を投げつけられ、弥彦は額を軽く切った。

「お客様、閉店後にお時間を頂いてもよろしいでしょうか?」と弥彦。

我流で鍛えた「相手を笑顔で睨む」視線が剣心並の眼力であり、酔っ払いの酔いは一気に覚めた。表情や口調は丁寧だが、眼力が相手を殺すであろう雰囲気そのものだ。

「閉店後お時間よろしいでしょうか?」と再び笑顔で問う弥彦。
酔っ払いの顔や背中に冷や汗がツー・・・。と流れる。

「きょ・・・今日はこの辺りで勘弁してやるよ!」と言うと酔っぱらい達は勘定を払って去って行ってしまった。

燕の顔が、ぱあっと明るくなる。

「凄い!弥彦君!暴力を使わずに迷惑なお客様を退けたね!」
「ああ、けれどお客に怖い思いをさせちまったな・・・。燕には敵わねえや。剣心もこんな感じで強くなっていったんだろうなあ。必死に我慢するというのは死ぬほど辛いものなんだな。」

その時、弥彦と燕が見る事が出来ない赤べこのずっと奥の席では剣心と薫が食事をしていた。

「ねえ剣心。今のいつもの弥彦らしくないんじゃないかな?」
「あれでいいでござる。真の強さとは闘わずして相手を退ける事。欲を言うならば自分を殺しに来た相手と友人になる事でござるよ。」

 

アニメ化について

多少のアレンジはありますが、ほぼ原作通りに進みます。

原作よりも残酷なシーンや血やケガは極力カットしてあります。弥彦も同じように原作では血まみれになるシーンが多いですがアニメの中では表現は抑えてある所は流石です。

シリアスなシーンを抑えてギャグ要素を増やしているアニメ版なので、弥彦はアニメにピッタリだったと思いますよ。

特に原作の序盤では弥彦はマスコットキャラ要素が強いですからね。

 

実写化について

最初の実写化に登場した明神弥彦を演じたのは田中偉登さん。 (現在20歳 2020年12月現在)

京都大火編・伝説の最期編で弥彦を演じたのは大八木凱斗さん。(現在20歳 2020年12月現在)

二人ともよく似ていますが若干ですが大八木さんの方が声が太く、戦闘向きな声と性格になっています。

田中さんも大八木さんも10歳の弥彦を見事に演じており、外見も本当に10歳の少年であり、原作のように4人の大人をやっつけるのは想像できません。けれどもそこが実写の良い所であり画面に引き込まれます。

良い意味で薫の引き立て役となっており、時代が明治だったら10歳の少年はこんな風に過ごすだろうな。というのが容易に想像出来ます。

るろうに剣心実写化のキャストは本当に実力派揃いで見ていて飽きません。

 

まとめ

明神弥彦はいかがでしたでしょうか?

心が弱い剣心。心は強いけれども体が成長しきっていない弥彦。二人のバランスがとてもよく取れていて、るろうに剣心は弥彦が主人公でもおかしくありません。

その証拠に作品内で弥彦を主人公とした話は4つもあり(弥彦の闘い(3話分)・弥彦真の闘い(4話分)・弥彦の逆刃刀(1話分)・弥彦の刀(北海道編(1話分))、準主人公としての性質を存分に見せつけています。(「弥彦の逆刃刀」は、るろうに剣心完全版の中に収録されていますが、完全版が出るまではどこにも出回っておらず、ネットなどで高値で売買されたりしました)

もしも今の10歳の子供が弥彦のような強い心を持っていたらと想像すると、日本は近い未来どの国にも負けない強国となると思うのです。断言できます。

初登場時から主人公の剣心よりも心が強かった件もあり「心に関して」弥彦は、るろうに剣心という作品内では、ある意味チートキャラです。

我々も弥彦に負けない強い心を持って、皆でこの国を良くしていこうではありませんか。

それでは今日も素敵な1日を!

 

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