マンガるろうに剣心緋村剣心キャラ解説(ネタバレ注意)

るろうに剣心の「緋村剣心」といえば緋村抜刀斎としての強さと心優しい穏やかな性格が魅力的ですよね。

るろうに剣心好きの私はマンガを読み進めていくうちに、ある意外なことに気がつきました。

これを知った上で再度マンガを読んでみると、今までとは違った目線で「緋村剣心」というキャラクターを楽しむことができますよ。

緋村剣心を好きな人と語り合ったら、話が弾んで今まで以上に仲良くなれることは間違いありません。

では、緋村剣心がどういったキャラクターなのかを見ていきましょう。

 

緋村剣心について意外だったこと

幕末の京都で「人斬り抜刀斎」として暗躍した緋村剣心ですが「人斬りをするには余りにそぐわないその優しさ」が意外です。

緋村剣心率いる維新志士達は「天誅」の名の下に多くの者を切り伏せ新時代明治を創り上げました。

しかし緋村剣心は、その優しさから左頬と心に消える事のない深い傷を負った上に新時代明治を迎えた後に流浪人として剣1本で、その瞳に留まる人々を守ろうとします。

多くの維新志士達が新時代明治を迎えて栄職に就き権力を振りかざしているのに対して剣心は「人斬り働きで栄職につく気は毛頭無いんですよ」とお偉いさんの誘いを拒否しているのです。

剣心は最初から強かった訳ではありません。まだ9才の頃に親を虎狼痢(ころり、現代のコレラの事)で亡くし人買いに買われますが黒船来航以来の徳川幕府は治安系統が乱れて浪人崩れの野党が多くなり剣心の仲間は皆殺しにされています。

そこに飛天御剣流を使う比古清十郎という剣術の達人が現れて浪人崩れの野党を成敗。心太(改名以前の剣心の名前)を助け近くの村に行くように指示し、その場を去りますが数日して近くの村を訪れても心太の姿は無かったのです。

「世を儚み(はかなみ)その場で自害したか」と思った比古清十郎は犠牲者の骸(むくろ)を葬ってやろう。と浪人崩れの野党を成敗した現場に向かいます。

そこで見た光景は手をボロボロにしながら心太が作った多くの墓。仲間の墓だけでなく「野党だろうと人買いだろうと死ねばただの骸だから」と野党の墓まで作っていました

その多くの墓を作った心優しい心太に比古清十郎は心を揺さぶられ「優しすぎて剣客にはそぐわないな。お前は今日から剣心と名乗れ。お前には俺の飛天御剣流(とっておき)をくれてやる。」と修行の日々が始まり剣心は強くなっていくのです。

人の考え方のクセは「環境」・「行動」・「身体の調子」とリンクしており食べるものが少なく疫病が流行っていたという「環境」に加えて治安が乱れているという現実があると、どうしても心が浪人崩れの野党のように荒んでいきます。

しかし心太(剣心)は、それを上回る考え方のクセ(優しさ)を持っており比古清十郎に認められました。

環境・行動・考え方のクセはリンクしているので、ここからは私の推測になってしまいますが心太は両親の愛情を惜しみなく浴びて育ったのではないでしょうか。心太の優しすぎる「考え方のクセ」は心太に愛情を、めいいっぱい注いだ両親の「行動」から来ていたと私は思いますよ。

 

剣心の優しさ(神谷薫編)

東京にある神谷活心流道場は悪い輩(やから)に土地を狙われます。そこに剣心が登場して悪い輩を成敗しますが、その時のセリフがこれ。

「剣は凶器、剣術は殺人術、どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実。けれども拙者は、そんな真実よりも薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ」(第1幕より)

剣術は殺人術という真実がありながらも「薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ」と優しい一面を見せています。

悪い輩を成敗した後に「失敬、達者で」と、その場を去ろうとする剣心を神谷薫が引き留めるのです。この場面は見応えありますのでコミックをお持ちの方は、もう一度是非!まだ見ていない方もネットカフェなどで是非!

 

剣心の優しさ(相楽左之助編)

斬左と名乗る喧嘩屋が剣心に興味を持ち喧嘩を仕掛けてきまして勝負の結果は剣心の勝利に終わりますが斬左は諦めません。

斬左は明治政府と維新志士を心底憎んでおり、かつて維新志士だった剣心も例外ではありません。「うるせぇ、てめえが言うなッ!」と剣心を罵倒しますが剣心は「確かに形だけの維新は成立し新時代明治となった。だが本当に幸せを必要とする人々は未だ弱者が虐げられる古い時代の中にいる」と斬左を説得します。(第8幕より)

かつて斬左が敬愛した相楽隊長と剣心が被って見えてしまった彼は負けを認めます。

心優しい剣心。登場機会はとても少ないですが剣心と被って見えてしまった相楽隊長も相当優しい方だったのではないでしょうか。

 

剣心の優しさ(高荷恵編)

武田観柳が新型阿片を高荷恵を利用して大量に製造します。新型阿片は半分の量で依存性2倍という4倍の収益を期待できる阿片だったのです。

阿片の密売は死刑。高荷恵はそれを知った上で「人殺しの罪は死罰をもって償います」と出頭しようとしますが、ここで剣心が止めます。

武田観柳邸に入り込んで来た警官隊と署長の前で「この女性は優秀な医者の卵でござってな。それでこいつに阿片作りのために、つけ狙われていただけでござるよ」と嘘を一言。

剣心は作品内で「真面目でバカ正直」です。そんな剣心が嘘をつくのは作品内でも、ここだけではないでしょうか。剣心はこんな言葉も恵に言っています。

「人殺しの罪は死罰をもって それも一つの償い方だが 己が死んだ所で殺した人が蘇る訳ではござらん」(第29幕より)

弥彦を治療する一件で剣心は高荷恵の医療に関する知識を見抜いています。かつて人斬りとして多くの者を斬った剣心は、より一人でも多くの人の役に立つ事こそが償いと思っています。それならば自分と同様に罪を犯してしまった彼女に「医者になるでござるよ恵殿」と声をかけたのは剣心流の優しさではないでしょうか。

 

緋村剣心のプロフィール

名前:緋村剣心

性別:男性

生年月日:1849年6月20日

血液型:AB型

性格:真面目でマイペース

身長:158cm

体重:48kg

好きな食べ物:牛鍋・羊かん

嫌いな食べ物:薫が作ったおはぎ

趣味:不明

口癖「ござる・おろ?」

弱点「人斬りをするには余りにそぐわないその優しさ」

その他特徴:短身痩躯(たんしんそうく)で赤い髪の優男・左頬に大きな十字傷

声優:涼風真世

実在の人物モデル:河上彦斎

 

るろうに剣心の大まかなストーリー

るろうに剣心は大きく分けて「本編」では3部作になっています。

 

【東京編】

明治11年東京。 廃刀令(はいとうれい)が発布され西洋文化が街に入り込んだ割と、のどかな東京が舞台です。

かつて幕末で最強の維新志士(いしんしし)と呼ばれた「人斬り抜刀斎」(ひときりばっとうさい)の名を語る悪い輩を、流浪人(るろうに)の緋村剣心がこらしめます。

この流浪人こそが、かつて最強と呼ばれた人斬り抜刀斎であり、助けられた神谷薫は「私は人の過去になんかこだわらない」と剣心を引き留めるのです。

浪漫譚(ろまんたん)の始まりは東京下町、流浪人の緋村剣心来訪から。

剣心が神谷道場に居座ってから人斬り抜刀斎と戦いたい者が次々と現れ仲間になってゆきます。

 

【京都編】

事実上、日本権力の頂点に居る大久保利通(おおくぼとしみち)が暗殺された。

この暗殺を計画した人物が、志々雄真実(ししおまこと)という明治政府を転覆させようとしている者で、かつて志々雄は影での人斬りを任された、いうならば人斬り抜刀斎の後継者である。

彼は剣の腕も頭の回転も速く支配欲を抱えた危険人物であった為、戊辰戦争(ぼしんせんそう)の混乱に乗じて明治政府は志々雄真実を暗殺した。

しかし志々雄真実は生きていた。 彼は復讐戦争を計画して京都を拠点に十本刀(じゅっぽんがたな)と呼ばれる腕利きを同士にし暗躍(あんやく)を始めるのです。

志々雄真実を放置すれば、これから確実に日本の迷走が始まる。 剣心は薫に別れを告げて京都へと向かいます。

京都に行く途中で剣心は十本刀の一人と一戦交えますが、お互いの刀が折れてしまった為、勝負はお預けとなるのです。

不殺(ころさず)を守る為には今まで所持していた逆刃刀無しには戦えない事、そして己の力量不足を補う為に逆刃刀を作った刀鍛冶(かたなかじ)と飛天御剣流の師匠に会いに行きます

剣心の剣術は決して弱くはない。けれども心が弱かったのです。 奥義会得(おうぎえとく)には大変な努力が必要になりました。

逆刃刀真打(さかばとうしんうち)と飛天御剣流奥義を会得した剣心は途中で出会った仲間と共に志々雄真実の拠点で勝負をする事になります。

剣心の留守中に十本刀の多くが京都を襲い始めました。 京都に向かった神谷薫、明神弥彦、道中で仲間になった仲間達と共に京都を守ろうとするのです。

圧倒的な戦力の差はありましたが、マンガ特有の奇跡が起きて京都と日本は救われます。

 

【人誅編】(じんちゅうへん)

かつて剣心は人斬り抜刀斎として多くの人を「天誅(てんちゅう)」の名の下に叩き伏せ多くの者を殺しました。その復讐が人誅編。

「天が裁かなくとも己が裁きを下す」というのが人誅です。 剣心を恨む者達が集まり復讐を計画します。

復讐の首謀者は、かつての剣心の妻(巴)の弟、縁(えにし)。 妻は巴(ともえ)という名でした。

巴もかつて婚約者を剣心に殺害され復讐を計画した一人で剣心の弱点を探す為に近づきましたが、その優しさに彼を愛してしまい復讐は失敗に終わります。

巴同様に剣心も巴を愛しました。 巴は自分自身が剣心の弱点になった事に気が付き、剣心を守る為に自分を犠牲にして彼を守るのです。

その一部を見ていた縁は剣心が姉を殺害した。と勘違いをし復讐はここから始まります。

剣心と親しくしている者、言葉をかわした者、剣心が守った日本全てが縁の標的です。 勘違いから始まった復讐が始まります。

縁は剣心と親しくしていた神谷薫を殺害。 生きる気力を失った剣心は刀を鎖で封印し心が壊れてしまいます。

しかし神谷薫の死に疑問を持った者が現れました。 かつて剣心と戦った仲間です。

仲間達で薫の墓を暴き、薫の死体が人形である事を確認。 薫がまだどこかで生きている事を確信します。 姉の死を間近で見た縁に若い女性を殺す事は出来なかったのです。

仲間を守る為、薫を救う為に剣心の心が復活します。

心が強くなった剣心は、ほぼ無敵の状態でした。 あっさりと縁をこらしめトドメは巴の日記帳。 巴が剣心をどれだけ愛したか、自分がどれだけ勘違いをしていたか知れば精神的に、やられてしまうでしょう。

時は流れ明治15年。 剣心と薫は結婚し子供を授かります。 剣心は弥彦を呼び出し剣に魂が宿っているか見極めた後、逆刃刀を弥彦に託して一線を退(しりぞ)くのでした。

 

緋村剣心に対しての熱い想い

人間という生き物は、どういうモノが好きか、人から何と呼ばれているか、どういう人生を歩んできたかで人間性が出てきます。

剣心は幕末に「人斬り抜刀斎」と呼ばれて周囲から恐れられて生きてきましたが真面目な性格でした。けれどもそれ以外でも人から色々な評価を受けていますので、ご紹介しますね。

比古清十郎の所で剣術修行をしていた頃も剣心は真面目な性格でした。つけ加えて「あの朴念仁のどこがいいのかわからんが」とも師匠から言われています。朴念仁とは無口で愛想が無い人の事です。その話を聞いた弥彦が「俺達の知っている剣心は決して朴念仁じゃねーぞ!」と反論するシーンがあります(第85幕より)

ここで比古清十郎がかつて見てきた剣心と、弥彦達が見てきた剣心の食い違いが発生しているのです。

人から何と呼ばれているかで人間性が決まるのであれば、周囲から何と呼ばれていたか・その他特徴から剣心の人間性を探ってみる事にしますね。

【剣心10~14歳】
「バカ弟子」・「朴念仁」

【剣心14~19歳】
「人斬り抜刀斎」・「緋村抜刀斎」

【剣心28~34歳】
「字が下手」・「天然ボケ」

これを見て気が付いた事がありました。現代人に精通している点があります。

まずは大抵の14歳くらいまでの現代の中学生は良い高校に入ろうと必死に勉強するので真面目です。そして高校に入ると多少の開放感を得られる事から自由になります。20歳を過ぎて社会人になると社会の厳しさを味わって色々と落ち着く頃が28歳くらいでしょうか。

剣心を現代にタイムスリップさせたらきっと、中学卒業まで剣道部に入って全国大会に出るほど腕を上達させ、高校に入ったらアルバイトを始めて同年代の女性とカラオケデート・遊園地デートなどを満喫しながら勉学に励み、大学を出て社会人になったら社会の厳しさを味わって社会人として落ち着く頃の年齢が28歳くらいと推測します。

30歳くらいで結婚して子供が出来て部屋に飾ってある剣道全国大会の賞状を見て懐かしむ頃でしょう。かつての剣道仲間が家に遊びにやってきてワイワイとお酒を飲みながら騒いだりしているかもしれませんね。

以上の事から「もし剣心が現代人だったら」という設定だと字が下手で天然ボケな、どこにでも居そうな剣道の達人。といった想像をしてしまいますが時代背景が幕末から明治時代なので維新の為に多くの人を斬ったでしょうし、現代のように平和な世の中ではなかったので「新時代の為に!人の為に!」と一所懸命だった事でしょう。

残念な話ですが現代人は剣心のように「他人を思いやる心」が少ないように見受けられます。剣心は弱い者の為に剣を振るいますが、現代人が力を発揮させるのは自分や自分の家族の為です。他人の為に、あまり力は使いません。

ボランティアの方は剣心のように「社会的弱者の為に・困っている人の為に」力を使いますが多くの人は「自分さえ良ければそれでいい」と作品中に出てきた、かつての維新志士のような考え方です。

ボランティアを強要する訳ではありません。強要すると、それはボランティアではありませんし「心の底から人の役に立ちたい」と思う人の迷惑にもなります。

さらに剣心は自分が優れていると思った事が一度も無いのです。剣術のみで人を救いながら日本中を歩き回りました。この事から「時代にそぐわないが卓越した優しさを持っている常識人」といった人間が剣心ではないでしょうか?

コミックをお持ちの方は是非もう一度ご覧になって下さい。緋村剣心には現代人に足りないモノが「詰まっています!」

子供の頃に剣心を見たら「派手な技がかっこいい!」と憧れた事でしょうが、大人になって剣心を見ても「人間性がかっこいい!」と憧れる事でしょう。

憧れるポイントは人それぞれ。憧れを持つ事はそこに少し近づく事が出来ますから良い事だと思います。それが、たとえマンガであってもです。

 

一番好きなところ

【人誅編】で剣心は雪代巴を愛しました。巴が捕まってしまった時に剣心は、なりふり構わずに巴を奪還しようとしますが普段冷静で頭の回転が速い剣心なら、こんな無謀な事はしません。けれども愛する者の命がかかっています。剣心にしては珍しく感情的になって後先を考えずに巴を取り返そうとします。

人斬り抜刀斎としてではなく緋村剣心としてでもなく、一人の女性を愛する男として巴を奪還に向かいます。

私は、この辺りのシーンが一番好きです。5感のうちの3つを失いつつも敵の親玉の所に現れ「巴を返してもらうぞ」と言い放ったシーンは人誅編の中でも屈指の名シーンかと思います。

 

外見のポイント

強さと優しさを兼ね備えた主人公、緋村剣心といえば「左頬の大きな十字傷」が外見上最大のポイントでしょう。この「十字傷」に込められた執念の物語を語らずには、るろうに剣心は語れません。物語の始まりは幕末。

1864年(元治元年)京都に未確認の人斬り抜刀斎と呼ばれる維新志士が居たようです。徳川幕府と維新志士。剣を持つ者は2つに別れて闘いを繰り広げました。

剣心は維新志士の影の暗殺者として活躍します。黒い封筒が届くたびに京都の夜に確実に血の雨が降りました。天誅の名の下に幕府側要人を天誅の名の下に斬り伏せた、その中に「清里明良」という名の青年も居たが斬り伏せたのです。

清里は剣心の左頬に一太刀入れるが殺害されてしまいます。この清里明良こそが、後の剣心の妻となる「巴」の婚約者でした。

彼が生きようとする執念は実に凄まじいのだったのです。

「死にたくない・・・やっと祝言なのに・・・ずっと愛していけると思ったのに・・・。」必死に生きようとする彼に剣心はトドメを差し、その場を後にします。

この執念によって付けられた傷に関して高荷恵が気になる発言をするのです。

「何らかの強い念を込めてつけられた刀傷というのは

その強い念が晴れない限り

決して消えるコトはないって・・・」(第152幕より)

これが一つ目の左頬の傷。もう1つの傷は剣心を守ろうと身体を張って守ろうとした剣心の妻、巴が所持していた短刀が、手から抜けて剣心の左頬を斬った。(第187幕より)

剣心の左頬の十字傷は「清里が生きようとする執念」と「巴が剣心を愛する執念」が付けた消える事のない傷な訳です。

 

歩んできた人生

両親をコレラで亡くし、人買いや野党の墓まで作った事を比古清十郎に認められて10歳から飛天御剣流の修行を開始。

14歳で師匠とケンカ別れをして長州派維新志士「緋村抜刀斎」として暗躍し15~19歳までは最前線に立って維新志士達を守る「遊撃剣士」として活躍。

20~28歳まで日本全国を流れ明治11年東京。神谷活心流道場で世話になる。

 

目的としていること

誰もが安心して暮らせる四民平等の新時代明治を守るのが登場時(明治11年)の目的であったが、幾多の闘いを経て目的が変わってきた。

最終的な答えは「剣と心を賭して この闘いの人生を完遂する!」に変化していった。

 

性格について

性格は温和で特別な事情が無い限り自分から首を突っ込むような事はしない。なかなかの激情家で姑息な事は許さない。

そのせいかマンガ内でも姑息な敵は少なかったように思えます。

 

普段の行動

神谷道場で掃除・洗濯・炊事の家事手伝いをしている。

剣心が神谷道場から離れる時は大抵何か事件が起こるので、剣心が神谷道場で家事手伝いをしている間の東京は平和なのです。

 

名言・名シーン

(名シーンは名言の近くにありますので探してみて下さいね)

  • 抜刀斎の名に未練も愛着も無いが それでもお前の様な奴には譲れんよ(第1幕より)
  • 策を弄する者ほど性根は臆病なものでござるな(第1幕より)
  • あいにくですが 人斬り働きで栄職につく気は毛頭無いんですよ(第2幕より)
  • 剣1本でも この瞳に泊まる人々くらいなら なんとか守れるでござるよ(第2幕より)
  • お主 姿形はまだ子供だが心根は立派に一人前でござるな(第3幕より)
  • こっちがどんなに誠意をつくして頑張ってみても それが相手に伝わらないこともあるでござる(第4幕より)
  • 自由民権大いに結構 しかしお前達の場合 政府をただす前にまず己を正すべきでござるな(第5幕より)
  • だが本当に幸せを必要とする人々は未だ弱者が虐げられる古い時代の中にいる(第8幕より)
  • それを阻止できなかった俺自身にな(第12幕より)
  • お喋りの時間はないんだ 殺してやるから さっさとかかってこい(第12幕より)
  • 俺が殺すと言った以上 お前の死は絶対だ(第13幕より)
  • 薫殿を守るため 俺は今一度人斬りに戻るさ(第14幕より)
  • 大道芸はどちらか篤と味わえたでござるか(第17幕より)
  • そうして3年も苦しみ続けたのなら そろそろ許されて自由になってもいい頃でござるな(第19幕より)
  • 人が動くにいちいち理由が必要ならば 拙者の理由はそれで十分でござる(第20幕より)
  • おまえは人一倍 孤独の辛さを知っているはずなのに どうして恵殿のコトは考えてやれなかった(第24幕より)
  • 維新志士としても流浪人としても拙者 お前を黙って見過ごす訳にはいかぬ!(第26幕より)
  • 今の拙者には 拙者の助けを待つ人と 帰りを待つ人の方が何万倍も大事でござる!(第27幕より)
  • お主の気迫の言葉 心強かったでござるよ(第28幕より)
  • 命乞いなら貴様の好きな お金様に頼んでみろ!(第28幕より)
  • 己が死んだ所で殺した人が蘇る訳ではござらん(第29幕より)
  • 弥彦から助けを求めるのならば別だが 拙者達が横からしゃしゃりでていいものではござらん(第32幕より)
  • 活人剣を振るう者は如何なる敗北も許されない それだけは肝に銘じておくでござるよ(第32幕より)
  • 力比べや人に見せるために剣を振るう気はござらん(第36幕より)
  • どうだ 竹刀剣術は面白いでござるか?(第38幕より)
  • 貴様には生き地獄を味わわせてやる(第41幕より)
  • お前は人斬りの剣が持つ奈落の深さを全く知らない(第42幕より)
  • 奪った命の重みで己が奈落へ落ちる剣 それが殺人剣だ(第43幕より)
  • 想い出の世界に他所者は無用でござるよ(第45幕より)
  • 生温い馴れ合いは御免でござるからな 容赦はせんよ(第47幕より)
  • 明治になってもまだ あの男はそんな馬鹿をやっているのか・・・(第51幕より)
  • 人が腐るには純分な長さのようだ(第52幕より)
  • 寝惚けるな「もう殺す」のは俺の方だ(第53幕より)
  • 拙者の心の奥底には決して変わる事のない狂気の人斬りが住んでいる(第57幕より)
  • 拙者は流浪人 また・・・流れるでござる(第57幕より)
  • お主の兄に代わって拙者が力を貸すでござる(第66幕より)
  • お前一人の正義の為に これ以上人々の血を流させるわけにはいかぬ(第68幕より)
  • 別に構わんさ 後輩相手にそう気張る事もあるまい!(第69幕より)
  • 死んだ者が望むのは敵討ちではなく生きている者の幸福でござる(第71幕より)
  • 時代を創るのは「刀」でなくそれを扱う「人」でござる(第79幕より)
  • まさか古巣の京都に来てまで その言葉を聞くとは思ってもみなかったでござるよ(第82幕より)
  • 目の前の人々が苦しんでいる 多くの人が悲しんでいる どんな理由であろうとそれを放っておくなど俺はしたくない(第85幕より)
  • 自分が他人より優れているなんて思った事はない(第95幕より)
  • 俺はまだ死ぬわけにはいかない!(第96幕より)
  • 拙者は人であろうとする心の方を信じるでござる(第104幕より)
  • だが今度の「負けられねェ」は重みが違う(第108幕より)
  • だがその気持ちも心を弱くしてしまった今のお前が口にしても もはや生きることからお前自身が目をそむけるための只の言い訳に過ぎないんだ!(第118幕より)
  • じゃあその強い娘が お前を必ず連れて帰ると約束した時大粒の涙をこぼした事は知っているか(第119幕より)
  • もしそれがまだ手遅れでなくば今からではもうやり直しは効かぬのか・・・?(第133幕より)
  • 拙者は常に本気でござるよ そうでなくてはこの口から出た言葉も相手に本気とは思ってもらえぬ(第134幕より)
  • 一度や二度の闘いで真実の答えが出るくらいなら誰も生き方を間違ったりはせん(第134幕より)
  • 摂理だろうと拙者は出来ぬ!(第138幕より)
  • もうお主や拙者のような「人斬り」の時間はとうの昔に終わっているんだ・・・(第143幕より)
  • 生きる意志は何よりも・・・何よりも強い!(第145幕より)
  • ただ強ければ生き弱ければ死ぬという「弱肉強食」の時代だけは絶対に間違っているんだ(第148幕より)
  • ただいまでござる(第151幕より)
  • 血の匂いが染みついてきた(第166幕より)
  • 香水の香り・・・これは確か白梅香(第168幕より)
  • 調子が狂っているのか・・・それとも狂ってた調子が元に戻り始めているのか・・・(第168幕より)
  • 俺は斬らない どんなコトがあろうと君だけは絶対に斬ったりしない(第169幕より)
  • 一緒に暮らそう 俺はこんなだからいつまで続くかわからないけど(第170幕より)
  • 君がこの動乱の中で一度は失ってしまった幸せ・・・今度こそ俺が守り抜いてみせる(第174幕より)
  • 行く手を阻む奴は誰であろうと斬る!(第175幕より)
  • あの言葉を口にしたのは流浪人になってからは初めてでござった(第183幕より)
  • お主の人形遊びに つき合ってる程ヒマでは無い!(第187幕より)
  • 限界は超えてこそ・・・その果てに有るのが極めるというコト(第193幕より)
  • 新しい時代に もう一度生きてくれ・・・(第226幕より)
  • あの雪の日から15年間ずっと剣を振るい続けてきたよ(第235幕より)
  • 拙者に力を貸してくれ(第236幕より)
  • 大丈夫でござるよ あの瞳を見ればすぐにわかる(第242幕より)
  • ここにいるのは皆拙者が心から信をおいている仲間でござる(第242幕より)
  • 剣と心を賭してこの闘いの人生を完遂する!それが拙者が見出した答えでござる!(第246幕より)
  • 本当の巴は誰よりも何よりも優しいから・・・きっと縁を見守ってくれる(第251幕より)
  • 拙者はこれからもずっと不殺の信念の下で闘い続けるでござるよ(第255幕より)

 

凄さを解説

剣心の凄さといえば飛天御剣流の技の数々なので、それを紹介させて頂きます。

【龍槌閃】(りゅうついせん)
高く飛び上がって落下し重力が加わった打撃を与えて叩き伏せる技。剣心のオハコ的技。弥彦も見様見真似で使用した。

【龍槌閃・惨】(りゅうついせん・ざん)
高く飛び上がって落下し重力が加わった所で相手の頭を突き刺す技。人斬り時代に使用された。

【龍巣閃】(りゅうそうせん)
高速で連撃をあらゆる角度から加える技。

【龍巣閃・咬】(りゅうそうせん・がらみ)
人斬り時代に使用された殺人技。流浪人になってからは使用していない。

【土龍閃】(どりゅうせん)
刀で地面を叩いて土砂を相手にぶつける技。

【双龍閃】(そうりゅうせん)
一撃目が剣。二撃目が鞘で攻撃する二段抜刀術。

【双龍閃・雷】(そうりゅうせん・いかづち)
一撃目が鞘。二撃目を刀で攻撃する二段抜刀術。

【飛龍閃】(ひりゅうせん)
鞘から刀を矢のようにはじき飛ばす技。

【龍巻閃】(りゅうかんせん)
突きなどの攻撃をかわして回転しながら相手の背後に一撃を叩き込む技。

【龍巻閃・凩】(りゅうかんせん・こがらし)
龍巻閃の一種。回転しながら相手に打撃を加える

【龍巻閃・旋】(りゅうかんせん・つむじ)
龍巻閃の一種。回転しながら相手に打撃を加える

【龍巻閃・嵐】(りゅうかんせん・あらし)
龍巻閃の一種。前方に回転しながら相手に打撃を加える。凩・旋・嵐と連続で決められるらしい。

【龍翔閃】(りゅうしょうせん)
刀の腹で相手のアゴを打ち上げる技

【龍槌翔閃】(りゅうついしょうせん)
龍槌閃と龍翔閃の連続技。

【龍鳴閃】(りゅうめいせん)
神速の納刀術。龍の嘶(いなな)きのごとき超音の鍔鳴をすれ違いざまに相手の耳に叩き込む事で相手の聴覚神経を麻痺させる。

【九頭龍閃】(くずりゅうせん)
九つの斬撃全てが一撃必殺の威力を持ち突進術でもあるゆえ回避する事も不可能。

【二十七頭龍閃】(にじゅうななずりゅうせん)
九頭龍閃の三連撃。北海道編で登場。

【天翔龍閃】(あまかけるりゅうのひらめき)
飛天御剣流の奥義。弱い心が少しでもあると発動しない超神速の抜刀術。仮に受け止められたとしても周囲の空間ごと元に戻り最強の二撃目が決まる。強い心を持っていればいるほど威力の高い一撃を撃てる。隙を生じぬ二段構えの最強技。

 

謎めいたところ

飛天御剣流の抜刀術は「隙を生じぬ二段構え」である事は本編で解説が入っているが、双龍閃や天翔龍閃の二段構えはマンガ内で解説が入っているのだが「飛龍閃」に関しては二段構えの解説が入っていないのです。

飛龍閃で矢のように飛ばした刀を避けられたら二撃目はどうするのだろう?腕も伸びきっているし、到底二撃目は入れられないのでは、とは思うのですがマンガ特有の何かがあり二段抜刀術を決めてしまうんでしょうね。天翔龍閃も「弾かれた周囲の空間が元に戻る」とか割と無理矢理な感じがしましたもの。

 

緋村剣心の残念なところ

飛天御剣流の継承者は長身で筋肉に包まれており恵まれた体格の持ち主が継承出来る剣術らしいですね。

しかし、剣心は短身痩躯で飛天御剣流を継承するには不向きな体格だったのです。奥義「天翔龍閃」の伝授と共に身体によどみが出てきて飛天御剣流の技は5年以内に確実に撃てなくなると高荷恵から告げられるシーンがあります。

そして何より残念だったのが飛天御剣流伝承者の証でもある「白マント」を着用するシーンを見れなかった事。飛天御剣流伝承者の力を平時抑えるため「比古清十郎」の名と共に代々伝えられてきた白マント。

重さ十貫の肩当てと筋肉を逆さに反るバネの仕込まれた白マントを着用する剣心が活躍する姿を見てみたかったです。

 

自作ストーリーを考えてみた

剣心は流浪人になってから日本全国を旅して回って困っている人を助けていました。現代でも江戸時代から続く老舗(しにせ)が全国にあります。老舗の多くは蕎麦(そば)・鰻(うなぎ)・すっぽん料理・お寿司などの魚を使ったお店が多いようです。

お酒も古くから受け継がれて造られた日本酒が全国に存在します。

剣心は明治になってから流浪人として全国の料理を食べているはずですが、明治時代の東北から九州に至るまでの名料理の数々とオススメの日本酒を紹介する「グルメマンガ的」なストーリーはいかがでしょう?

例えば、こんな感じです。

今回剣心がやってきたのは、神谷道場近くの「江戸前寿司」のお店。ここには多くの美味しい日本酒が置かれてあり寿司で舌鼓を打ちながら古くから受け継がれてきた日本酒を一杯。

「良いでござるな。拙者は白身魚のお寿司から頂くとするでござるよ。」と白身魚の解説が入り日本酒の解説も入り、明治流の正しいお寿司の食べ方や食材のオススメポイントを紹介してくれるのです。

明治の時代には存在しませんでしたが最初からサーモンのような味の濃いネタを注文しようものなら逆刃刀で叩き伏せられます。

日本全国を回った剣心ならではの解説が入りますし、それを見た読者さんは行きたくなってしまうでしょう。何より経済が回ります。

 

アニメ化について

マンガと違って当たり前の事を書くようですがアニメは動きますのでアクションシーンが素晴らしいです。

剣心役の涼風真世さんの声もイメージしていたのとピッタリで子供達は大喜びだったのではないでしょうか。

アニメでは京都編まで放送されたようですが人誅編は流さなくて正解だったと思うのです。話が難しいですしシリアスな場面も多いので歴史の事がよく分からない子供は付いて行けないでしょうし、シリアスなアニメを流すのであればアニメ好きであれば作者の和月先生が好きだったエヴァンゲリオンのようなアニメにマニアは流れると思います。

アニメるろうに剣心は良い感じで始まり良い感じで終わりました。

ちなみに雪代巴のモデルはエヴァンゲリオンに出てくる綾波レイです。作者の和月先生は「分かっています! 間違いなくマニアです!」読者の心を掴んで離しません。

 

実写化について

映画るろうに剣心の剣心役は佐藤健さんです。

佐藤健さんの身長が170センチ。剣心の身長が158センチと12センチの差はありますが佐藤健さん演じる剣心が何だか「良い」んですよ。

普段の雰囲気も、どことなく「剣心が現代にやってきたらこんな感じだろうな」というオーラが漂っていますし、そんな彼が剣心を演じる為に役作りをするので映画を見た時は全く違和感は感じませんでした。

映画は京都編まで公開されていますが、るろうに剣心ファンの皆様お待たせしました!

来年(2021年)のゴールデンウィークに待望の「人誅編」が公開される予定です。私、シゲルは「人誅編」という事もあり映画館まで見に行きますよ!

雪代巴を演じるのは有村架純さん。彼女がどんな感じで佐藤健さんに絡んでいくかが見ものですね!剣心の左頬の十字傷の謎にも迫ります。

テレビドラマや映画の一部は視聴率や収益を優先させる為に脚本を書く前に「キャスト」から決める事ってあるんです。演技をした事のないアイドルでもファンが多ければ、それなりに視聴率が取れるようになっています。ただし内容は薄いモノになってしまいますけれど。

よって「文化祭の出し物」と揶揄(やゆ)されるテレビドラマって意外と多いのですよ。しかし来年公開の映画キャストを見て本当に安心しましたね。雪代巴役が有村架純さんだからです。

彼女は実力派女優で雪代巴を演じるなら彼女でしょう!と今からワクワクしております。

るろうに剣心好きな方ならお分かりかと思いますが人誅編ってとても難しい内容ですし、相当な役作りをしないと成立しないと思います。剣心役の佐藤健さんは見ていて安心できますが、有村架純さんがどんな演技をするのか、どんなオーラを出すのか、どんな裏の気持ち作ってセリフを発するのかが今から楽しみでワクワクしております。

剣心役の佐藤健さんに関しては、もはや言う事はありません。唯々楽しみなのです。

 

まとめ

緋村剣心のキャラ解説はいかがでしたでしょう?

魅力満載で少年漫画に相応しい主人公だと思いませんか?剣術は強いが優しすぎて心が弱いという弱点も本編では奥義伝授時と落人群(らくにんむら)で悩んだ挙げ句出た「答え」で克服して剣心の心は確実に成長しています。

子供だけでなく大人も見習って欲しい。それがるろうに剣心の主人公「緋村剣心」です。

剣心の仲間って皆魅力的ですよね。魅力的な者の周囲には魅力的な人が集まるようになっています。

この機会に是非るろうに剣心を見返して、魅力的な人で周囲を囲ってしまいましょう。

そして多くの素敵な仲間と一緒に世の中を良くして行こうではありませんか。

それでは今日も素敵な1日を!

 

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