るろうに剣心の比古清十郎といえば、るろうに剣心登場人物ナンバー1の強さと何事にも動じない精神力が魅力的ですよね。
るろうに剣心好きの私はマンガを読み進めていくうちに、ある意外なことに気がつきました。
これを知ったうえで再度マンガを読んでみると、今までとは違った目線で比古清十郎というキャラクターを楽しむことができますよ。
比古清十郎を好きな人と語り合ったら、話が弾んで今まで以上に仲良くなれることは間違いありません。
では、比古清十郎がどういったキャラクターなのかを見ていきましょう。
比古清十郎について意外だったこと
比古清十郎は剣心の師匠です。
剣心の師匠なので当然剣心よりも強いのですが、その強さが半端ない。
作者の和月先生曰く「トランプのジョーカーのような存在なので出し所が難しい」という記事をどこかで見た事があります。
剣心よりも強い比古清十郎。当然のように志々雄真実や斉藤一や四乃森蒼紫よりも強い。
こんな彼にも意外な1面はあります。
43歳の達人
明治時代・大正時代の男性平均寿命が43歳。
病気などで亡くなる方が多かったとは思うのですが男性平均寿命が43歳というのは驚きかと思います。そんな男性平均寿命な比古清十郎が、るろうに剣心の世界では「最強」なのです。
この時代は結婚する年齢も皆早かった。剣心は15歳で雪代巴と結婚していますし20歳を超えれば結婚適齢期を過ぎてしまいます。
現代スポーツ世界では43歳というと「通常」の選手なら、肉体が限界を超えたのを確信して引退するのではないでしょうか。
しかし比古清十郎は外見だけならどう見ても20代後半。若さの秘訣はどこにあるのでしょう?
若さを保つ秘訣
規則正しい生活をしたり、主菜・副菜・主食のバランスが良かったり、睡眠の質が良かったりすると身体の調子が良くなります。
結果として、それは外見として現れて若く見える事があるのです。
昔、ある記録が行われた事がありました。双子の姉妹が居て一人が喫煙者、もう一人が非喫煙者の女性だったのですが記録を続けていくと一方は老婆のように老けて、もう一方はツヤツヤの肌を維持出来ており、幼少期は瓜二つの外見だったのに年を取ると別人のようになっていました。
どうやら比古清十郎の外見の若さは、日常の行動・睡眠の質・食事にあるように思えます。
若返りの秘密「成長ホルモン」
睡眠に関しては少しウルさいシゲルです。
眠り始めの3時間は「成長ホルモン」が出る時間帯であり、この3時間に「良質な睡眠が取れていれば」外見が若くなります。
比古清十郎も眠り始めの3時間はしっかりと熟睡出来ているのではないでしょうか? おそらく「飛天御剣流は不老の秘術でもあるのか」と言われるのはこの辺りに秘密が隠されているのではないかと思いますよ。
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比古清十郎のプロフィール
名前:比古清十郎(ひこせいじゅうろう)・陶芸家としての名前は新津覚之進(にいつかくのしん)
性別:男性
生年月日:1836年10月
血液型:O型
性格:冷静で洞察力があるナルシスト
身長:189cm
体重:87kg
好きな食べ物:食べ物ではないが酒(朝日山万寿)を持ち歩いている
嫌いな食べ物:不明
趣味:自慢
口癖:バカ弟子が
その他特徴:若く見られる
声優:池田秀一
実在の人物モデル:なし
るろうに剣心のおおまかなストーリー
【東京編】
明治11年東京。 廃刀令(はいとうれい)が発布され西洋文化が街に入り込んだ割と、のどかな東京が舞台です。
かつて幕末で最強の維新志士(いしんしし)と呼ばれた「人斬り抜刀斎」(ひときりばっとうさい)の名を語る悪い輩を、流浪人(るろうに)の緋村剣心がこらしめます。
この流浪人こそが、かつて最強と呼ばれた人斬り抜刀斎であり、助けられた神谷薫は「私は人の過去になんかこだわらない」と剣心を引き留めるのです。
浪漫譚(ろまんたん)の始まりは東京下町、流浪人の緋村剣心来訪から。
剣心が神谷道場に居座ってから人斬り抜刀斎と戦いたい者が次々と現れ仲間になってゆきます。
【京都編】
事実上、日本権力の頂点に居る大久保利通(おおくぼとしみち)が暗殺された。
この暗殺を計画した人物が、志々雄真実(ししおまこと)という明治政府を転覆させようとしている者で、かつて志々雄は影での人斬りを任された、いうならば人斬り抜刀斎の後継者である。
彼は剣の腕も頭の回転も速く支配欲を抱えた危険人物であった為、戊辰戦争(ぼしんせんそう)の混乱に乗じて明治政府は志々雄真実を暗殺した。
しかし志々雄真実は生きていた。 彼は復讐戦争を計画して京都を拠点に十本刀(じゅっぽんがたな)と呼ばれる腕利きを同士にし暗躍(あんやく)を始めるのです。
志々雄真実を放置すれば、これから確実に日本の迷走が始まる。 剣心は薫に別れを告げて京都へと向かいます。
京都に行く途中で剣心は十本刀の一人と一戦交えますが、お互いの刀が折れてしまった為、勝負はお預けとなるのです。
不殺(ころさず)を守る為には今まで所持していた逆刃刀無しには戦えない事、そして己の力量不足を補う為に逆刃刀を作った刀鍛冶(かたなかじ)と飛天御剣流の師匠に会いに行きます。
剣心の剣術は決して弱くはない。けれども心が弱かったのです。 奥義会得(おうぎえとく)には大変な努力が必要になりました。
逆刃刀真打(さかばとうしんうち)と飛天御剣流奥義を会得した剣心は途中で出会った仲間と共に志々雄真実の拠点で勝負をする事になります。
剣心の留守中に十本刀の多くが京都を襲い始めました。 京都に向かった神谷薫、明神弥彦、道中で仲間になった仲間達と共に京都を守ろうとするのです。
圧倒的な戦力の差はありましたが、マンガ特有の奇跡が起きて京都と日本は救われます。
【人誅編】(じんちゅうへん)
かつて剣心は人斬り抜刀斎として多くの人を「天誅(てんちゅう)」の名の下に叩き伏せ多くの者を殺しました。その復讐が人誅編。
「天が裁かなくとも己が裁きを下す」というのが人誅です。 剣心を恨む者達が集まり復讐を計画します。
復讐の首謀者は、かつての剣心の妻(巴)の弟、縁(えにし)。 妻は巴(ともえ)という名でした。
巴もかつて婚約者を剣心に殺害され復讐を計画した一人で剣心の弱点を探す為に近づきましたが、その優しさに彼を愛してしまい復讐は失敗に終わります。
巴同様に剣心も巴を愛しました。 巴は自分自身が剣心の弱点になった事に気が付き、剣心を守る為に自分を犠牲にして彼を守るのです。
その一部を見ていた縁は剣心が姉を殺害した。と勘違いをし復讐はここから始まります。
剣心と親しくしている者、言葉をかわした者、剣心が守った日本全てが縁の標的です。 勘違いから始まった復讐が始まります。
縁は剣心と親しくしていた神谷薫を殺害。 生きる気力を失った剣心は刀を鎖で封印し心が壊れてしまいます。
しかし神谷薫の死に疑問を持った者が現れました。 かつて剣心と戦った仲間です。
仲間達で薫の墓を暴き、薫の死体が人形である事を確認。 薫がまだどこかで生きている事を確信します。 姉の死を間近で見た縁に若い女性を殺す事は出来なかったのです。
仲間を守る為、薫を救う為に剣心の心が復活します。
心が強くなった剣心は、ほぼ無敵の状態でした。 あっさりと縁をこらしめトドメは巴の日記帳。 巴が剣心をどれだけ愛したか、自分がどれだけ勘違いをしていたか知れば精神的に、やられてしまうでしょう。
時は流れ明治15年。 剣心と薫は結婚し子供を授かります。 剣心は弥彦を呼び出し剣に魂が宿っているか見極めた後、逆刃刀を弥彦に託して一線を退(しりぞ)くのでした。
比古清十郎に対しての熱い想い
引用元:朝日酒造株式会社
比古清十郎は、るろうに剣心の世界で「最強」なので作者の和月先生は使い所に本当に困ったと思うのです。
比古清十郎が志々雄真実の所に出向けば京都編はすぐに終了したでしょうし、比古清十郎が人誅編で登場すれば雪代縁など簡単に倒してしまったと思います。
るろうに剣心は「剣心の心の成長を楽しむマンガ」と思っていますので、それでは意味がないのです。
でも「剣心の心を成長させる」のをマンガで伝える時に、師匠の比古清十郎は意外と良い事ばかり言っているんですよ。実に奥が深い。
ちなみに上記画像は比古清十郎が愛飲している日本酒「朝日山万寿」なので興味のある方はご覧になって下さいね。
一番好きなところ
剣心と同じく厳しくも優しい所ですね。飛天御剣流の使い手は優しい心の者が多いのでしょうか。
行動で嘘はつけない
一見冷たい比古清十郎ですが人間は行動では嘘をつけません。文句を言いつつも剣心の修行に付き合い、奥義まで伝授。
さらには京都の葵屋に現れた十本刀の一人、不二と対戦し京都の街を守りました。
もう一度書きますが「人間は行動で嘘をつけません」。比古清十郎が弟子の剣心の修行に付き合い奥義を伝授し京都の街を守った実績を見ると、比古清十郎は厳しい一面もあるがとても優しい人物なのではないでしょうか。
剣心誕生
こんな事もありました。剣心がまだ10歳の頃に夜盗に襲われて仲間を皆殺しにされたのです。そこに比古清十郎が現れ夜盗をやっつけます。
それから一週間が経ち、比古清十郎が夜盗の犠牲になった骸(むくろ)を葬る為にやって来た夜盗殺害に居たのは、幼き日の剣心。(当時の剣心は「心太」という名前だった)
現場には犠牲者だけでなく比古清十郎が惨殺した夜盗の墓まで作られてあったのです。
剣心は仲間の墓を作るだけでなく、襲った夜盗の墓まで作ったのです。剣心曰く「夜盗だろうと人買いだろうと死ねばただの骸だから・・・」
心太の行動に心を動かされたのか「男でも女でも美味い酒の味も知らないで成仏するのは不幸だからな」と心太が作った墓に酒を浴びせます。その後に、こう言う比古清十郎。
「優し過ぎて剣客にはそぐわないな お前は今日から「剣心」と名乗れ。 お前には俺の飛天御剣流(とっておき)をくれてやる」
剣心も剣客にそぐわないくらい優しいですが、比古清十郎の優しさは行動に現れています。
不二の心を動かした
十本刀の一人「不二」は、その巨体ゆえに化物としか人から見られませんでした。
かつて一藩総出で討伐されかけていた所を才槌(さいづち)に助けられ、その忠義を尽くす為に奮闘します。
才槌に忠義を尽くす不二ですが、こんな事を言う比古清十郎。
「過ぎた強さってのは時として周囲に「卑怯」と取られることがある ましてやお前の場合はぞんなに望んでもその図体だけに既に「正々堂々」とはいかないときている だが今日は違う お前が全力を出しても倒せない男が こうして目の前に立ってやっているんだぜ」
比古清十郎の洞察力は不二の武人としての心と悲しみを見逃さなかったのです。不二は歓喜の涙を流し比古清十郎と、いざ尋常に勝負!
外見のポイント
下は黒い和服風のズボン。上半身は薄い黒の着物のようなモノの上にマントを羽織っています。
髪は長髪で後ろで束ねており髪の長さは腰まである。
マントは重さ十貫(37.5キログラム)の重量で肩当と筋肉を逆さに反るバネが仕込まれています。
このマントは飛天御剣流伝承者の力を平時押さえておくためのもので「比古清十郎」の名と共に代々伝えられてきた。
歩んできた人生
幼少期の描写は無し。
比古清十郎が剣心と初めて出会ったのが剣心が10歳の頃で、これ以前の比古清十郎の描写が無い。
比古清十郎は飛天御剣流「開祖の名前」で、その後流儀の全てを会得した者が、この名を受け継いできた。
るろうに剣心に登場する比古清十郎は「隠し名」であり、比古清十郎にも本名はあるはずなのだが不明。
陶芸家として「新津覚之進」の名で活躍しているが、これが本名かどうかも不明。
第13代目飛天御剣流継承者として時代の苦難から人々を守る。
目的としていること
飛天御剣流の理(ことわり)を守り、どの権力・どの派閥にも属さない自由の剣として、時代の苦難から人々を守るのを目的としている。
性格について
洞察力があり冷静なナルシスト。
飛天御剣流の使い手「剣心」は闘いの最中に相手の動きを読むのを得意としているが「比古清十郎」は、その洞察力で相手の心を読む事を得意としている。
「人一人の幸福も軽くない お前がここに犠牲になれば ただお前に会いたいという気持ち一つで京都に来た娘が一人 確実に不幸になる」と薫と会話しただけで状況を飲み込んでいる。(第85幕より)
十本刀の一人「不二」との闘いでは、その洞察力で不二の心を読み不二の心を揺さぶる的確な発言をして不二が歓喜の涙を流した。(第126幕より)
普段の行動
泰平の明治時代になってからは新津覚之進の名で陶芸家になる。住まいの小屋にも陶芸があちこちに置かれており、昼は陶芸をして生活をしている模様。
酒が大好きなようでヒマなると酒を呑み始める。
比古清十郎が愛飲している日本酒は「朝日山万寿」という名の酒で、現在は「朝日酒造株式会社」という会社が製造しており本社は、るろうに剣心作者の和月伸宏先生が育った新潟県長岡市にあり現在も造られておりますよ。
名言・名シーン
<名言>
- 真の天才は何でもこなしてしまうものさ(第84幕より)
- 俺はお前の師匠だぜ バカ弟子の考えなどすぐにお見通しさ(第84幕より)
- 剣は凶器 剣術は殺人術 どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実(第84幕より)
- 精神的にまだ成長しきってないバカ弟子は 左頬と心に消える事のない深い傷を負い 人斬りと不殺の間で揺れ動いている不安定な剣客となり 挙句その志々雄真実という男を幕末の亡霊にしちまった(第84幕より)
- 自由の剣でなくば その強さ故 必ずどこかに歪みを生み出す!(第84幕より)
- 四十三だ それがどーした(第85幕より)
- あの朴念仁のどこがいいのかわからんが 俺のバカ弟子は結構人気者じゃないか(第85幕より)
- お前一人が全てを背負って犠牲になるくらいで守れる程 明治という時代は軽くねえはずだ(第85幕より)
- そして同様に人一人の幸福も軽くない お前がここで犠牲になれば ただお前に会いたいという気持ちひとつで京都に来た娘が一人 確実に不幸になる(第85幕より)
- 覚えておけ どんなに強くなろうとお前は一介の人間 仏や修羅になる必要はないんだ(第85幕より)
- 腕の方とは違い 眼光は全く鈍ってないな お前に飛天御剣流を教えた頃のままだな(第88幕より)
- 例えばお前が最後に寝小便垂れたのは11歳の秋だったとか(第94幕より)
- 俺が最も得意とする技だ(第94幕より)
- もし九頭龍閃を破る技があるとすれば その技はただ一つ それこそが飛天御剣流奥義「天翔龍閃」(第95幕より)
- やはりお前はバカ弟子だ(第95幕より)
- 男でも女でも美味い酒の味も知らんで成仏するのは不幸だからな(第95幕より)
- 優しすぎて剣客にはそぐわないな お前は今日から「剣心」と名乗れ(第95幕より)
- 人を斬り 許多の命を奪ったお前は その悔恨と罪悪感のあまり 自分の命をすぐ軽く考えようとする 自分の命もまた一人の人間の命だという事実に目を伏せて(第95幕より)
- それを克服するためには お前が今 生と死の間で見出した 生きようとする意志が不可欠なんだ(第95幕より)
- 愛しい者や弱き者を仏の慈愛を以て己を犠牲にして守った所で その者達の中には悲しみが残り本当の意味で幸福は訪れない(第95幕より)
- 生きようとする意志は何よりも強い・・・ それを決して忘れるな(第95幕より)
- この勝負 最後まで俺のバカ弟子を信じ抜いたお前の勝ちだ!(第125幕より)
- だが そろそろお前自身の意志で「自分の闘い」を選んでみちゃあどうだ(第126幕より)
- お前が全力を出しても倒せない男が こうして目の前に立ってやっているんだぜ(第126幕より)
- 春は夜桜 夏には星 秋に満月 冬には雪 それで十分酒は美味い それでも不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ(第167幕より)
<名シーン>
比古清十郎の登場シーンは少ないです。それでもこれだけの名言が出てくる辺りは、流石は剣心の師匠。
るろうに剣心は「剣心の心の成長」を描いているマンガと信じているシゲルなので「生きようとする意志は何よりも強い」を実践で覚えさせた比古清十郎は流石だと思います。
御剣の教え
「剣は凶器 剣術は殺人術 どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実」と比古清十郎が剣心を睨み付けるシーンがあります。
どこかで見たセリフだなあ。と思ったら第1幕で剣心も同じ事を言っていました。
剣心が言っても格好良くて迫力あるセリフですが比古清十郎が言うとさらに迫力があるのです。(第84幕より)
強すぎる比古清十郎
「飛天御剣流は時代の苦難から人々を守るのが本来の理!だがそれはあくまでも どの権力 どの派閥にも属さない自由の剣としてだ!」と剣心の前で床を叩くシーンがあります。
分かりやすく翻訳すると「飛天御剣流は強すぎるから悪用するな」になるのです。
優しすぎる剣心は幕末に皆が安心して暮らせる新時代を作る為に「人斬り」となりました。望んで人を斬っていたわけではありません。
言い方を変えれば「剣心は明治政府を作った維新志士達に悪用されていた」事になるのです。時代は江戸から明治へと移り変わり四民平等の世がやってきますが、いつの時代にも権力を利用した汚い輩は居るもので、るろうに剣心の中にも度々登場します。
頭がキレて強くて格好良くて精神力も強い比古清十郎。 比古清十郎は江戸300年の間受け継がれてきた「隠し名」で権力に利用されずに幕末までやってきましたが、権力に利用されてしまった剣心を見ると、歴代飛天御剣流の使い手で「最弱」は緋村剣心ではないでしょうか。
ただし歴代飛天御剣流の使い手で一番優しいのも緋村剣心だったのでは。と勝手な想像をしています。
主人公なのに弱い。でもそれがマンガの面白さでもあるのですが。(第84幕より)
比古清十郎の洞察力
比古清十郎の住まいに薫・弥彦・操が訪れ、比古は剣心に沢まで水を汲みに行かせます。
剣心が水を汲みに行っている間、比古は薫達のやりとり・弥彦の話を聞き、その洞察力から「ほぼ全て」を察してしまうのです。
斉藤一や四乃森蒼紫も頭がキレますが、比古清十郎は彼らとは比べものにならないくらい頭がキレます。「強すぎて使い所が難しい」という発言をした作者の和月先生。
先生の気持ちを若干感じ取る事が出来るのが修行開始周辺のシーン。
その洞察力から見抜いたモノで剣心に奥義を伝授する事を決めますが、奥義伝授を決めた第85幕は比古清十郎の説教シーンが多い。そしてその説教は現代でも役立つモノになっており自己啓発本1冊分くらいの「重み」は楽々とあります。(第85幕より)
刀を振りかぶってからの蹴り
比古清十郎が剣心に修行をつけるシーン。読みの速さに頼りすぎな剣心に刀を振りかぶってから蹴りを入れます。
この「蹴り」もなかなか威力があるようで、その威力から剣心は地面に背中を付けてしまうのです。
剣術だけなら色々なキャラが使っていますが、剣を使いながらの拳や蹴りの使い手は四乃森蒼紫くらいしか思い浮かびません。
四乃森蒼紫の拳法も強いですが比古清十郎は、るろうに剣心内では「ジョーカー」に当たるキャラなので比古清十郎の方が蒼紫と比べても、拳や蹴りは強いと思います。
何より肩や背中の筋肉が凄まじい。(第88幕より)
弟子の一撃
修行中に剣心は息を切らして地面を背にして疲れ果てていますが、比古清十郎は息一つ切らしていません。
ただでさえ強い剣心なのに、その遙か上を行く辺りが流石に最強キャラです。
おそらく剣心が数人居たとして束になっても比古清十郎には敵わないでしょう。
修行に飽きてきた比古清十郎は剣心にこう告げます。
「次で俺に一撃入れられなくば 奥義の伝授は無しだ」
剣心は真剣な眼で比古清十郎を見つめ・・・。「飛天御剣流継承者 第十三代目比古清十郎」
「性格は陰険でぶっきらぼうで人間嫌いで 俺の過去を知っているという点で斉藤より数倍タチが悪い」と、剣心の心の声かと思いきや声に出してボソボソと喋っていました。
すぐに比古清十郎は「思ってても そーいう事は口に出すんじゃねェ」とツッコんでいます。(第94幕より)
龍槌閃VS龍翔閃
上空から斬りつける龍槌閃(りゅうついせん)と、上空に向かって斬りつける龍翔閃(りゅうしょうせん)のぶつかり合いが修行シーンで出てきます。
少年達が喜びそうなシーンです。いったいどっちの技が強いのだろう?
勝負結果は龍槌閃を放った剣心が着地に失敗し脳震盪(のうしんとう)を起こすも、比古清十郎の腕に一撃を入れるのです。
勝負は「引き分け」といった所でしょうか。(第94幕より)
九頭龍閃VS天翔龍閃
九つ同時斬撃の「九頭龍閃(くずりゅうせん)」と、超神速抜刀術「天翔龍閃(あまかけるりゅうのひらめき)」のぶつかり合いが奥義伝授シーンで出てきます。
少年達が喜びそうなシーンです。いったいどっちの技が強いのだろう?
るろうに剣心は一応マンガなので飛天御剣流奥義が負けるわけがありません。生と死の間で「生きようとする意志」を見つけ剣心は奥義を会得するのです。
勝負は剣心が放った天翔龍閃の勝ちですが、奥義伝授後に比古清十郎がとても大切な事を言っています。
技では剣心が勝ちましたが、生きて行く上で大切な事を教えた比古清十郎も見事です。
奥義伝授時の剣心と比古清十郎は総合的な勝負は「引き分け」でしょうか。(第96幕より)
比古清十郎VS不二
超人と巨人の対決シーンが葵屋の前で繰り広げられます。
少年達が喜びそうなシーンです。いったいどっちが強いのだろう?
不二の一撃を刀で受け止めて、それをはじき落とし比古清十郎は不二を説得するのです。
「そろそろお前自身の意志で「自分の闘い」を選んでみちゃあどうだ」
不二は歓喜の涙を流し、いざ尋常に勝負!
勝負は比古清十郎が不二に飛天御剣流「九頭龍閃」を入れて勝負あり。
比古清十郎は、やはり途方もなく強かった。でも比古清十郎が負けていたら剣心の仲間達は皆殺しにされて連載が終了してました。
比古清十郎自身が闘いに出向くシーンは回想シーンを除けば、ここだけです。
酒の呑み方
居酒屋でワイワイと騒いで嫌な気分を吹き飛ばしてしまおう!と考えがちな私、シゲルは駄目な大人です。
2021年4月現在の現代では流行病が蔓延しており、居酒屋も営業自粛を求められています。
比古清十郎は剣心に、こんな事を言った事があるのです。
「春は夜桜 夏には星 秋に満月 冬には雪 それで十分酒は美味い それでも不味いんなら それは自分自身の何かが病んでいる証だ」
流行病の中でも通用する、この酒の呑み方。
比古清十郎は完璧すぎて文句の付けようがありません。現代の大人達に見習って欲しい酒の呑み方です。
ちなみにこの名言は映画「るろうに剣心」内でも使われています。
凄さを解説
恐るべき洞察力と無敵の強さを誇る比古清十郎。強すぎてライバルと呼べるキャラが居ません。
彼が使用する飛天御剣流の技の数々を紹介したいのですが、既に「緋村剣心のキャラ解説」の所で紹介してしまったので、剣心が使っていない技を紹介したいと思います。
飛び蹴り
飛天御剣流には拳や蹴りは無いはずなのですが比古清十郎は剣心との修行シーンで使用しています。
比古清十郎ほどの筋肉の持ち主だと、その威力も半端ない事でしょう。
飛天無限斬
読み切り「戦国の三日月」に出てきた、おそらくは初代比古清十郎が使った技。
一撃で相手をバラバラに解体する恐ろしい技なのですが、戦国の三日月は「読み切り」という事もあり連載版るろうに剣心内に出てくる比古清十郎と、読み切り版の比古清十郎が繋がっているかどうかは不明。
もし繋がっているとしたら明治時代の比古清十郎も、この技を伝授されているはずなのですが、るろうに剣心では一度も披露する事なく連載は終了した。
関連記事:マンガるろうに剣心緋村剣心キャラ解説(ネタバレ注意)
謎めいたところ
比古清十郎が最も得意とする技が「九頭龍閃」ですが、マンガとはいえ九つ同時斬撃は少々無理があるのです。
突進術でもある九頭龍閃が相手とぶつかる瞬間に九つ同時斬撃を入れるには、目にも映らない速度で腕を振り回さなければなりません。
ここで注目して欲しい場面があります。
飛天御剣流奥義伝授時に比古清十郎は纏(まと)っている白いマントを脱ぎ白いマントの下から現れたのは筋肉ムキムキの比古清十郎。彼が剣を素振りすると風が吹いて、剣の衝撃波で地面を斬り裂きました。この場面です。
衝撃波で物体を斬るのは石動雷十太が使用していた「飛飯綱(とびいづな)」に似ています。
るろうに剣心が掲載されていた週刊少年ジャンプで「ダイの大冒険」というマンガがあったのですが、主人公ダイの必殺技に「アバンストラッシュクロス」という技があるのです。
これがどのような技かの解説を入れます。一撃目で剣で空を斬り衝撃波を飛ばし、走り込んで1撃目の衝撃波に追い付くのです。2撃目の剣を振ると一撃目の衝撃波と2撃目が重なって「アバンストラッシュクロス」の完成となります。
るろうに剣心に登場する九頭龍閃がアバンストラッシュクロスとよく似ており、突進術でもある九頭龍閃発動中に速度の異なる衝撃波を8つ相手に向かって放ち、最後に突きを入れれば9つ同時斬撃「九頭龍閃」の完成となるのです。
でもこれが正解かどうかは分かりませんし、マンガなのでもっと派手にも出来たでしょうし、これが通るなら、るろうに剣心北海道編で登場した「二十七頭龍閃」も3回に分ける事なく一回で出せた事でしょう。
マンガの謎というのは奥が深いです。
ちなみに実写版の映画「るろうに剣心」で登場した九頭龍閃は剣心役の佐藤健さんが四乃森蒼紫役の伊勢谷友介さんを逆刃刀で、目に見える速度でちゃんと9回くらい斬っています。
映画の続編も2021年の4月と6月に公開!本当に楽しみですよね!
比古清十郎の残念なところ
比古清十郎の残念な所は完璧すぎる点。
試しに主要キャラの能力をシゲルの独断と偏見で作ってみましたが、どの部門もバランス良く最高点に近い。
防御力なら四乃森蒼紫、速さなら十本刀の瀬田宗次郎、力なら十本刀の不二が上かと思ったので、ここだけ9点であとは10点です。
優秀と思えた剣心や左之助が雑魚キャラに見えてしまうほどに比較してみると強い!完璧すぎる!
けれども、そこが残念かと思います。
成長が面白い
しつこいようですが、るろうに剣心は「剣心の心の成長」を描いたマンガと思っています。
上記グラフを見ると剣心の精神力がとても低くなっていますが、その「成長過程」が面白いのです。
奥義伝授や落人群(らくにんむら)での答え探しで剣心の精神力は強くなっていきます。明神弥彦もこれに該当し弥彦が目に見えて成長していく様子はワクワクしたものです。
他のキャラならば相楽左之助は「防御力・速さ・技」がありません。これを身につける番外編的マンガが始まったらワクワクするでしょうし、斉藤一が「牙突(がとつ)」以外の技を身につけていく番外編が始まってもワクワクすると思います。
黎明期が面白い
携帯電話でも、ヤフーオークション(ヤフオク!)でも、スマートフォンでもサービスが開始されたり販売が始まった時はワクワクしたものです。
共通しているのは黎明期(れいめいき(始まりの時期の事))は大抵面白い。
しかしサービスが安定してきて隙が無くなってくると途端につまらなくなってしまう。理由は成長しきってしまったのが原因かと思っています。
比古清十郎がこれに該当しているのです。完璧すぎるのが残念。
映画版「るろうに剣心」が発表された時に心配した事は、あんな派手な技の数々を出す事が出来るのか?と思った事と、比古清十郎のようなイケメンで何もかもが完璧で運動能力がある40代の俳優が居るのか?と思った事ですかね。
現在個人的に面白いと思うのはAIスピーカー(AlexaやSiri)です。
関連記事:マンガるろうに剣心・四乃森蒼紫キャラ解説(ネタバレ注意)
自作ストーリーを考えてみた
比古清十郎と高荷恵は面識がありません。
しかし高荷恵がこんな事を言うシーンがあります。
「もともと飛天御剣流は例えば比古さんのような恵まれた体躯に筋肉の鎧をまとって やっと使いこなせる超人の剣術・・・ 剣さんが使うには体が余りに小さ過ぎるんです・・・」(第252幕より)
高荷恵は、どこで比古清十郎と出会ったのでしょう?
今回は、それを想像してみました。
第一章「御剣の師匠」
第二章「腕の良い医者」
第三章「筋肉の鎧」
第四章「白いマント」
第五章「勝負結果」
第一章「御剣の師匠」
ここは志々雄真実との闘いから一週間経った京都を見渡せる山の中腹。比古清十郎は新津覚之進という名前で陶芸家をしているが陶芸作業中に意外な客が訪問した。
陶芸作業中に背後から、ただならぬ殺気を感じ比古清十郎が問いかける。
「・・・。誰だ?」
比古清十郎の背後から現れたのは、志々雄真実のアジトで死んだと思われた斉藤一。
「よう。お前が抜刀斎の師匠か?」
「抜刀斎? ああ、バカ弟子の事か。最近バカ弟子絡みの客が多いな。で、何の用だ?」
「決まっている。抜刀斎の師匠というからには、それなりに強いのだろう? 手合わせ願いたい」
「俺は強いがお前は強いのか? つまらん闘いはしたくないのでな」
「抜刀斎と同じくらい強い!」
比古清十郎は大きなため息をつくと「その程度の腕前では話にならん。帰れ」と斉藤一を一蹴。
意外な返答に驚きの表情を隠せない斉藤一。
斉藤一は服を脱いで裸になると、比古清十郎に土下座をした。
「頼む!東京で闘った時には見せなかった九つ同時斬撃と神速の抜刀術を抜刀斎は持っていた! ここで鍛錬したと見受ける! 是非抜刀斎の師匠と手合わせを願いたい!」
比古清十郎は空を見上げ、しばらくの間考えながら手合わせの条件を出した。
「よし。ではここに腕の良い医者を連れてこい。そうしたら相手してやるよ」
斉藤一は本当か!?という喜びの笑みを浮かべると、さっさと服を着て街まで下りて行った。
第二章「腕の良い医者」
街まで下りて行き、剣心や左之助に見つからないように葵屋周辺をウロウロする斉藤一。
すると葵屋の中から高荷恵が一人で出てきた。どうやら買物にでも行く様子。
「しめた!」
斉藤は高荷恵の前に現れて彼女を拉致。そのまま抱きかかえて山の中腹めがけて走り出す。斉藤は比古清十郎と手合わせ願う為に必死だ。
「ちょ・・・ちょっと! 貴方は剣さんの敵じゃないの! 私をどうしようっていうの!」
「詳しい話は後だ! 俺と一緒に来てくれ!」
高荷恵を抱えて山の中腹まで走る斉藤一。
比古清十郎の前に再び姿を現した頃にはゼエゼエと息を切らしていた斉藤一だが、彼女をここに連れてきた理由を説明すると高荷恵も安心した表情になった。
「そうですか。貴方が剣さんの師匠なのですね」
「ああ。腕の良い医者というのはお前か?」
「腕が良いかは分かりませんが、どこかお身体の具合が悪いのですか?」
「俺は少しは名の知れている陶芸家でな。毎日同じ姿勢で陶芸をするので腰が痛いんだ。看てくれないか?」
「分かりました。そこの敷物の上に、うつぶせになって下さい」
第三章「筋肉の鎧」
腰を押さえながらうつ伏せになる比古清十郎。高荷恵が触診を始めると、比古清十郎の「筋肉の鎧」のような身体に彼女は驚いた。
触診を続ければ続けるほど比古清十郎が只者では無い事に気づいて行く。普通の日常を送っていてはどう考えても、このような筋肉の鎧のような身体にはならない。気になった彼女は比古に問いかけた。
「あのう・・・。普段どんな運動をされているのですか?」
「運動などしていないぞ?強いて言うなら重りとバネの入ったマントを身につけているくらいだが・・・。」
「そのマントを見せてもらっても良いですか?」
「ああ。そこの白いマントだ」
高荷恵が白いマントを触っていると、比古清十郎のバカさ加減にあきれてボソッと呟いた。
「こんなに重くて強力なバネの仕込んだマント着て陶芸したら腰を痛めるに決まってるじゃない・・・」
「ん?何か言ったか?」と尋ねる、うつぶせ状態の比古清十郎。
「いえいえ、何でもないです。治療始めますね」と高荷恵。
彼女は腰痛の原因であるであろうツボを探していく。
「ここ痛いですか?」
「いや、痛くないな。」
「では、ここは痛いですか?」
「少し鈍い痛みがあるな・・・」
「じゃあ、ここはどうですか?」
と、多くある腰ツボの一つを押すと比古清十郎が悲鳴に近い声を上げながら床を手のひらでバンバンと叩く。
「そこだ!そこ! そこがとても重くて鈍い痛みがある!」
なるほどなるほど。と感心する高荷恵。
「ここが痛いって・・・。相当筋肉を使っていないと反応が無いツボなのに・・・」
黙って感心している彼女を見て不安に思ったのか、比古が問いかける。
「なんだ!? あまり俺の具合は良くないのか?」
「いえいえ!違うのです。すぐに良くなります。筋肉で神経が圧迫されていて氣の巡りが良くないのです。鍼治療を始めますね」
「ああ。頼む」
恵は鍼を比古の腰のツボに刺し、関連するツボの上にお灸を置いて火を付けた。
第四章「白いマント」
手際よく次々と比古の身体に鍼を刺していく恵。
それを見ていて退屈に思ったのか横で見ていた斉藤一が比古のマントを手にした。
重さ十貫はあるマント。中には筋肉を逆さに反らすバネも仕込んであるようだ。
興味が沸いた斉藤一は、そのマントを装着してみる事にした。
パチッ!パチッ!と音を立ててマントを装着。
すぐさま斉藤一の叫びが響きわたる。
「いててててて!!!う゛ぁ゛あー!!! おい!おい高荷恵! このマントを外してくれないか! 肩の筋肉が逆さに反って自分で外す事が出来ん!あと重い!」
「治療中なので静かにしてて!静かにしてたら外してあげます!騒いだら外しません!」と恵。
人間という生き物は本当に痛い時は声も出せなくなるらしい。声も出せない痛みで屋内でゴロゴロとあちこちを転げ回る斉藤一。
鍼治療は比古の身体にとって優秀な治療法だったらしく、にっこりと微笑みながら今にでも眠りにつきそうな比古清十郎。
スヤスヤと微笑みながら眠りにつく比古清十郎。
苦悶の表情を浮かべてゴロゴロ転げ回る斉藤一。
二人の様子を比較し大きなため息を吐く高荷恵。
その様子は文字通り三者三様であった。
直後に斉藤一が床を転がりながら突然「ハハハハハハ!!!」と笑い出す。
「抜刀斎の師匠はこんな凄いマントを常時身につけている訳か!そりゃあ強い訳だ!ハハハハハハ!」
屋内に斉藤一の笑い声が響き渡る。発狂を抑える為に精神の保護回路が作動したといった感じか。
第五章「勝負結果」
鍼灸治療が終わり、優しく高荷恵を見つめる比古清十郎。
剣さんのお師匠さんのお役に立てた・・・。と優しい笑顔で返す高荷恵。
その横で苦悶の表情で床をゴロゴロと転げ回る斉藤一。
高荷恵が比古清十郎にアドバイスをする。
「今、そこで転げ回っているバカが付けているマントは普通のマントではないです。陶芸をする時は外して作業をされて下さい。腰痛を抑えられます。」
「ああ、そうする。ありがとう。 これは治療費だ」
と、治療費にしては多すぎる金額を渡そうとする比古清十郎。
「そ・・・そんなに頂けません!」
「いいんだ。どうせカネを持っていても酒くらいにしか使わん。多すぎるのであればバカ弟子の診療代にでもあててくれ。」
何て人間の出来た人・・・。と比古を見つめ、うっとりな表情の恵。
その横で苦悶の表情を浮かべて転げ回る斉藤一。それに気づいた比古清十郎は彼に近づいて行った。
「ああ、そうだったな。これは自分で外しにくいマントでな。外してやらねば・・・。」
痛みで転げ回る斉藤一を抑えながらマントを外すと、斉藤は既に汗びっしょりの脱水症状の状態でグッタリとしていた。
ニッコリと微笑みながら比古清十郎が斉藤一に問いかける。
「この勝負、俺の勝ちでいいか?」
「あ・・・。ああ、構わん。腕が動かん」
「もう少し鍛えたら、また来いな」
「あ・・・。ああ、また挑戦させてもらう」
関連記事:マンガるろうに剣心斉藤一キャラ解説(ネタバレ注意)
アニメ化について
引用元:俳協
アニメ版るろうに剣心で比古清十郎を演じたのは池田秀一さん。
機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルでの出演が有名です。
ガンダム人気の一つに「シャアの声が池田秀一さんだったから」も含まれていると個人的に思っています。
そんな大ベテランの声優さんが完璧すぎる比古清十郎を演じるというのですから、これはピッタリな配役でしょう。
池田秀一さんは数々の若手声優さんから人気があるようで、涼宮ハルヒの憂鬱でキョン役を演じた杉田智和さんが池田秀一さんのモノマネをして、池田さんは多くいじられています。
そんな池田秀一さんをご紹介。
【名前】 池田秀一
【生年月日】 1949年12月2日
【出身】 東京都
【所属】 東京俳優生活協同組合
声優が豪華すぎます!
でも比古清十郎が完璧すぎるので、声優も完璧に近い声優さんでなければ気が済まなかったスタッフの考えが見え隠れします。オーディションは顔パスに近いものだったのでは?と勝手な推測をするシゲルです。
実写化について
引用元:アミューズ公式サイト
実写版映画「るろうに剣心」で比古清十郎を演じたのが福山雅治さん。
上記に「映画版「るろうに剣心」が発表された時に心配した事は、あんな派手な技の数々を出す事が出来るのか?と思った事と、比古清十郎のようなイケメンで何もかもが完璧で運動能力がある40代の俳優が居るのか?と思った事ですかね。」
と書きましたが居ました。配役が反則でしょう。
もう何をやっても格好いい!福山雅治さんは撮影後に「これまでに経験した事のない関節痛に襲われた」の発言もありますが、それすら格好いい!
よく言う「下ネタ」すら格好良く感じてしまう福山雅治さん。
例えば福山雅治さんが「下ネタ」を発言しようものなら女性ファンは満面の笑みで「キャー!!!」と騒ぐ事でしょうが、私シゲルが同じような下ネタを発言しようものなら女性達は迷惑そうな顔で「キャー!!!」と騒ぐ事でしょう。
福山雅治さんと比べてシゲルに向けられる「キャー!!!」は若干ノドが開く感じですかね?「キャー!!!」のジャンルが違うのです。
映画版「るろうに剣心」のスタッフは、やり方が汚いと思います!
説明不要と思われますが福山雅治さんのプロフィールです。
【名前】 福山雅治
【生年月日】 1969年2月6日
【出身】 長崎県長崎市
【所属】 アミューズ
演技力もある福山雅治さんなので、何もかもが完璧な比古清十郎は福山雅治さん以外に考えられません。
そして何だか悔しいですっ!
まとめ
いかがでしたでしょうか?比古清十郎。
比古清十郎は戦国時代から受け継がれてきた「隠し名」で本名は不明ですが剣心より強い、るろうに剣心でのジョーカー的存在です。
数々の強敵をマンガ内で成敗してきた剣心が比古清十郎の前では子供扱いなのですから、その強さは容易に推測出来るでしょう。
奥義伝授の際に比古清十郎は剣心にこう言いました。
「生きようとする意志は何よりも強い」
我々も何か生き甲斐を見つけて充実した毎日を見つけ比古清十郎のように強くなり、強くなった皆で力を合わせて、この国を良くして行こうではありませんか。
それでは今日も素敵な1日を!
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